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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784756923394
作品紹介・あらすじ
私たちの身の回りには、スマートフォン、洋服、車、建物など、数え切れないほどの「モノ」があふれています。こうしたモノの発展によって、私たちの社会は豊かになってきました。
これらは一体どのように生まれ、私たちの生活を支えているのでしょうか?
そもそもすべての物質は、数々の「素材」によってできています。そしてそれは、すべて分子で構成された化学物質です。
したがって私たちの社会は、素材の性質を理解し、加工技術を磨き上げることで、発展しきたと言えるでしょう。
本書は、私たちがこの豊かさを手に入れた歴史的経緯を、化学の視点から紐解きます。具体的には、デンプン、薬、金属、セラミックス、毒物、セルロース、化石燃料、ワクチン、アンモニア、プラスチック、原子核、磁石の12の素材を取り上げ、素材の発見から現代社会における活用までをわかりやすく解説します。
例えば、デンプンが人類の繁栄を支えてきた過程や、薬が病苦からの解放をもたらした歴史、金属が機械文明を生み出した経緯など、各素材がどのように人類の進歩に貢献してきたかを知ることができます。さらに、現代社会を支えるプラスチックや、未来のエネルギー源として期待される原子核、AI時代を推進する磁石など、現在そして未来における各素材の可能性と課題にも目を向けています。
もちろん、これらの素材がもたらした影響は、必ずしも肯定的なものばかりではありません。毒物は時として権力闘争や戦争の道具となり、化石燃料は私たちの生活を豊かにする一方で、地球温暖化という深刻な環境問題を引き起こしています。
本書を通じて、人類が多くの試行錯誤を重ね、時には大きな犠牲を払いながら、現代の豊かさを獲得してきた過程を追体験していただけることでしょう。それと同時に、現代の私たちが抱える諸問題を見つめ直す機会にもなるはずです。
この壮大な人類と素材の物語を通じて、私たちの過去を振り返り、現在を見つめ直し、そして未来への指針を得る一助となることを願っています。
感想・レビュー・書評
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デンプンや金属から原子エネルギーまで、人類の進歩に寄与した12個の素材について。必要な時に必要なモノが生み出されると文明が進化するんだなと思うのです。モノではないけど、現在では生成AIとかが該当するんだろうなぁ
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過去だけでなく、未来についても考えさせられる。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/723043 -
磁石とか スゴイなぁ。
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本書は、人類の歴史に大きな影響を与えた12種類の素材に焦点を当て、それぞれ人類史を踏まえて解説されていて、面白みがある。しかしながら、専門用語はあるが図は一切ないので、個人的には読み進めるのがややつらいと思うところがあった。
1. デンプン
・小麦、コメ、トウモロコシ、ポテト
2. 薬
・天然医薬品(鉱物系、植物系、動物系)、抗生物質、化学合成薬品
3. 金属(三大材料)
・貴金属、銅と青銅、鉄と機械と日本刀、レアメタル
4. セラミックス(三大材料)
・焼成や加熱によって作られた無機化合物
・陶磁器、ガラス、レンガ、コンクリート(セメント、小石、砂、水)
・ファインセラミックス(天然を超える人工素材)
5. 毒物
6. セルロース
・地球上で最も豊富な有機化合物
・植物繊維→建材や紙
7. 化石燃料
・産業革命を推進→環境問題
8. ワクチン
・mRNAワクチン→新型コロナウイルス感染症対策のワクチン
9. アンモニア
・ハーバー・ボッシュ法により効率的に生産
10. プラスチック(三大材料)
・セルロイド→フェノール樹脂(ベークライト)→PEやPPなどの汎用プラ→ナイロン6(東レ)
・マイクロプラスチック汚染問題
11. 原子核
12. 磁石
著者プロフィール
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