パソコン創世「第3の神話」: カウンターカルチャーが育んだ夢

  • エヌティティ出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757101951

作品紹介・あらすじ

アップルやPARCより前に起きた、決して語られなかった神話が明らかになる。パーソナル・コンピュータの本当の原点はここにあった。

感想・レビュー・書評

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  • パソコンがある今、その利便性について多くを語ることができるけれど、その存在自体ない時代から、パソコンの機能や構造の体系だった設計と、どのように人々の役に立つかといった、かなりの詳細について、思い描き実現に動いた人がいたこと、その想像力に圧倒される。

    また、この本では、スタンフォード大学周辺の西海岸でなぜ、パソコンをはじめとしたIT産業が発展するに至ったのか、50年代にさかのぼって話を進めている。そこで語られるのは、主要な登場人物数名を含む、様々な経歴や背景、経験を持つが共通してパソコンや人工知能といったテクノロジーの開発にはまり込む、なんだかすごい人たち。同時に彼らは、ベトナム戦争や学生運動、冷戦といった激動の時代を生き抜く一人一人の人間でもある。
    まるで友人からこれまであったいろいろなことについての話を聞いているような、親近感が少しわくような、著書。といっても、著者自身が、そのような会話を発端として、本に書き留めるに至ったらしい。
    今でこそ常識的である、当時は奇想天外レベルの思想が、激動の社会のなかで育っていった。過去に少しさかのぼる想像力を働かせる機会を与えてくれることにも感謝。

  • 歴史書としては面白い。(たった数十年を歴史と呼べるかどうかは分からないが)
    最初のうちは結構楽しく読んでいたが、残念ながら途中で飽きて来た。少し長い。
    客観的事実としての流れだけでドキュメントとしての価値があるのに、カウンターカルチャー/サイケデリック的な視点が個人的には受け入れにくい。
    まあ、そうではないものは多く出ているので、これが著者の独自視点と言えるのだろうが。

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