なぜCEOの転進先が小さなレストランだったのか ―マネジメントを極めた男の物語
- NTT出版 (2011年3月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757122536
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
退任を余儀なくされた健康器具会社のCEOが、ひょんなことからしがないイタリアンレストランに転職し、利益が上がるレストランに変貌させるまでの物語。
内容はよくある米国発のビジネス啓発小説。 主人公が物語の中で難題に直面し、それを経営的手法を用いながら解決していくというもの。
本書でテーマとなっているのは、如何に従業員のモチベーションを上げるかということ。どんな職種でも惨めな気持ちで仕事をしている従業員は伸びることが無く、それが会社業績にも反映される。逆に社員に自分の仕事に意義と満足感をもたすことが出来れば業績アップにつながる。
仕事を惨めにする要因は以下の3点ある。
1) 匿名性
2) 無関係
3) 無評価
匿名性とは、従業員を上司が個人として見ていないこと。 ある役割をこなす代替可能な人員と見なされた場合、従業員はヤル気を失う。 上司がきちんと社員に関心を持ち、個人として興味を持ちながら対応する必要がある。
無関係とは、自分の仕事が他の人に影響を与えていない状態を示す。 つまりは自分が「必要とされていない」と感じること。 従業員の仕事ぶりが誰or何にどんな影響を与えているかを示すことにより、必要であるという実感を持たすことが出来る。
無評価とは、読んで字の如く成果に対する正当な評価をしない、若しくは評価するシステムが無いこと。 その様な状態の時に従業員はやる気を失う。 自分の成果が決められた基準(その時の状況で変化しない基準)で評価されることが肝要。 「無関係」ともリンクしているが他人に良い影響を与えている、助けているという事実を認識させることも評価といえる。
本書が語りたいテーマは組織のマネジメント手法という点で非常にためになったが、その反面わざわざ物語にする必要があるのだろうかと疑問も残った。 いつも思うのだがテーマを語るために物語形式にしている為、物語自体が薄っぺらくわざとらしく感じてしまう。
実は本書、巻末の「解説 – 3つのサイン」という所だけを読めばエッセンスは十分理解できるのである。 -
人々が1日の大半を費やす仕事を好きになれないならば、その人は惨めな思いを抱きながら仕事をすることになるだろう。
その影響は、社会に大きなコストを生み出す。
ある人が仕事で感じた惨めさを晴らすために自分の子供に八つ当たりしたり、配偶者に暴力を振るったり、公共交通機関でであった人に冷たく接してしまう。
これらを引き起こす原因は3つある。
それは、匿名性、無関係、無評価
匿名性は、働く人誰しもが周りや上司に存在を認識されなければ私なんて存在しなくてもいいのではないかという思いに駆られ、惨めな思いをする。
無関係は自分が誰の人生に対して影響を与えるかを認識できないと働く気が失せる。
無評価は、自分の進捗は自分自身もしくは公正な判断に基づいて評価されなければ仕事のやる気を無くす -
本書にもある通り、ここで言っていることは当たり前のことかも知れないけれども、多くの組織でできていないことだし、組織開発を行う上で参考になる点が多いと思う。
-
シンプルで面白い。
-
んー、リアリティを感じるフィクションだけに初めは面白く読んでたんだけど、せっかくフィクションならもっと大胆なストーリーにしてほしかったなあ。主人公も成果を目にする前に次から次へ会社を移るし。なんか中途半端な感じ。20代の熱意あるビジネスマンには刺さるかもしれないが、30代ともなるとすでに理解している内容ってとこでしょうか。
-
マネージメントに重要な3点 ①評価をきちんと行う。数値化する。 ②関係をきちんと構築する。コミュニケーションをとる。 ③名前を覚え、家族背景なども知る。
-
新着図書コーナー展示は、2週間です。
通常の配架場所は、3階開架 請求記号:336.4//L54 -
人から自分の仕事に対する評価をもらわなければ、自分のやっている事に価値を見出せないということらしい。
仕事の優先順位をつけるためには、時運がこれからやる仕事の成果がわかっていないとだめじゃないかなぁ。そうすると、価値はわかっているはずだし、わかっていなければならない。
あと、人に評価されたいという気持ちはわからなくもないけど、人の評価に右往左往するような人生もどうかなぁと思う。
人に評価は意見だと思う。
人の為にすることは自分のためにする事だと思う。
人の為だと思うなら嫌われても罵倒されてもやれば良いと思う。
自分の目標と成し遂げた成果で、自分を鼓舞するのが良いと思う。 -
ストーリー仕立てになっていますので、どんどん読み進めてゆくことができます。
どちらかというと、とてもライトな感じです。
ちょっと気が重い時などは、いいのかなあなんておもいます。
本書のエッセンスとしては、最後に掲載されている「解説―3つのサイン」にすべて凝縮されています。仕事をみじめなものにしてしまう3つのサインを見逃さず、解決することの重要性を説いています。
1.自分を認めてもらえず誰でも代わりのきくと感じる「匿名性」
2.自分の仕事が誰に対しても影響を与えず意味をなさないと感じる「無関係」
3.自分の進歩や貢献度を計ることができない「無評価」
です。
ストーリー仕立てになっていますので、どんどん読み進めてゆくことができます。
どちらかというと、とてもライトな感じです。
ちょっと気が重い時などは、いいのかなあなんておもいます。
本書のエッセンスとしては、最後に掲載されている「解説―3つのサイン」にすべて凝縮されています。仕事をみじめなものにしてしまう3つのサインを見逃さず、解決することの重要性を説いています。
1.自分を認めてもらえず誰でも代わりのきくと感じる「匿名性」
2.自分の仕事が誰に対しても影響を与えず意味をなさないと感じる「無関係」
3.自分の進歩や貢献度を計ることができない「無評価」
です。
そうだともいます。
参考にしてゆきます。
そうだともいます。
参考にしてゆきます。