なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか

  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757123045

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  • 東2法経図・6F指定 332A/A41n/Arakawa

  • Robert C. Allen,“ Very Short Introductions: Global Economic History” の翻訳。原題にある通りグローバルヒストリーの観点から書かれた経済史の入門書だが,最新の研究成果を取り入れた叙述なので,高校生・大学生向けおしてはやや難しいかも。

  • 採算が取れる見込みが無いと、高効率な機械を導入しようとは思わない。という当たり前の話。

    イギリスで産業革命が起こったのは、「高すぎる人件費を減らしたい」「機械を動かすための燃料は割と安い」という2つの条件が揃っていたから。これによると、後進国が追いつくのは結構難しいってことになる。

    そういう不利な条件下で、日本やアメリカなどの現代の先進国が成り上がりに成功した理由を考えてみる。
    1. 国内の輸送インフラの整備
    2. 関税を導入して国内産業を守る
    3. 銀行をつくって資金を安定的に流す
    4. 大衆教育
    どうやらこれらの4つの課題が工業化を達成する条件っぽい。

    今後は先進国が足踏みしている中、中国やらインドが追いついて来るので、世界経済は産業革命以前の平等な時代に戻るそうだ。

    その後どうなるかは全然わかんねー、で終わる。

  • 世界全体が裕福になることが可能なのか?
    この世はゼロサムなのか?の疑問に答えてくれると期待していたが・・・
    効率化のインセンティブの話のみ!

  • 目的
    どのような要因でそれぞれの国家が歩んできたか知りたかったから。

    経済史について産業革命から現代にまで書いたもの。
    イギリスで産業革命が起きた理由、ラテンアメリカ、アフリカで開発が進まなかった要員、日本のキャッチアップなど分かりやすく書いており面白かった。

  • 興味深い内容だったものの、前提知識がなさすぎた自分のせいでかなり理解するのに時間がかかった。

  • 豊かになるには、教育・資本・生産性の向上が必要で、それが各国の事例に照らしてどのようにおこった、あるいはおきなかったかを解説している。
    発展した各国でおきたイノベーションの解説は非常に興味深かったが、一番印象に残ったのは"教育"の重要性についてである。生産性を高める、生産性が高い産業を生み出すには、国民のベースとしての教育(この本では識字率)の向上が不可欠なのである。

  • 経済の発展を考えるのに良い本です。

  • 歴史からなぜ豊かな国と貧しい国が固定化されているのか、日本や韓国、中国のキャッチアップの理由をまとめた本。
    わかりやすい。

    ☆4

    メモ
    産業革命、それなりの余力があって、それなりの消費意欲があり、それなりの賃金になると、投資意欲がでる。それが


    目次
    はじめに
    日本語版へのプロローグ
    謝辞
    第一章 大いなる分岐――「豊かな国」と「貧しい国」のルーツをたどる
    第二章 西洋の勃興――最初のグローバル化
    第三章 産業革命――なぜイギリスではじまったのか
    第四章 工業化の標準モデル――ドイツとアメリカのキャッチアップ
    第五章 偉大なる帝国――インドの工業化の挫折
    第六章 南北アメリカ――なぜ南北格差が生じたのか
    第七章 アフリカ――なぜ貧しいままなのか
    第八章 後発工業国と標準モデル――帝政ロシアと近代日本のギャップ
    第九章 ビックプッシュ型工業化――ソ連・戦後日本と東アジアの奇跡
    エピローグ

  • 332.0 経済史、グローバルヒストリー(エコノミー)

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