コ・デザイン —デザインすることをみんなの手に

著者 :
  • NTT出版
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本棚登録 : 197
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757123847

作品紹介・あらすじ

インターネット、グローバリゼーション以降の、メディアの双方向化、情報技術の加速化、価値観の脱中央集権化等の劇的な変化が起こり、生産者中心、行政中心、専門家中心といった、一方向による施策では、さまざまな課題に対応できなくなり、双方向による共創体制が求められています。本書は、人々への参加を積極的に促すデザイン手法である、「コ・デザイン」の考え方とメソッドを説いた一冊です。
企業における部門の縦割りをこえた取り組み、企業とカスタマーのコラボレーション、行政と住民の共同体制、教師と生徒のアクティヴ・ラーニング、等々の活動に役立つメソッドと、コ・デザインの国内外のさまざまな事例を紹介していきながら、著者オリジナルなアイディアを展開していきます。

*コ・デザイン(Co-Design)とは?
デザイナーや専門家と言った限られた人々によってデザインするのではなくて、実際の利用者や利害関係者たちをプロジェクトの中に積極的に巻き込みながらデザインしていく取り組みのこと。Coは、接頭語で、「ともに」や「協働して行う」という意味。

感想・レビュー・書評

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  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/566876

  • デザインをみんなの手に、民主化、非商業化、の本。デザインとは何か、デザイナーとは何かについて学べたのが良かった。デザインは課題解決と新しい意味の創造。そう思っていたけど、それでいいんだ!という感じ。あとはギブが大事と。商業化される前はデザイン的な行為はギブだったはずだと。その通りだと思う。積極的に新しいことをギブしていこうと思った。

  • 冒頭こそはグラフィックデザインの話から入るが、本編はほぼ関係なく、コミュニティづくりやswarmingの話題。
    それならば別の理由で興味はあったが、多くの関連知識を紹介しながら進むものの、著者の考え方や哲学を聞かされるばかりで、面白くない。
    そもそも新しい見解や洞察が得られないので途中で放棄。

  • デザインする側、される側(ユーザー)の関係ではなく、コ(co)共にデザインをしていくための本。デザイナーがいて、デザインしていくと思われがちだが、そういったされる側を消費者に、受け身にしていく態度ではない。

    また、西洋的な価値観で人間にとって都合が良いものだけ断片的にデザインされてきたが、そうではなく、自然との関係も含めこれまでの境界をゆるめてバランスの取り方を工夫する必要がある
    ー東洋思想的なデザイン?

    教育にも触れられている。パウロフレイレのエンパワーメント、イリイチのコンヴィヴィアリティ、アダムカヘンのコラボレーション、ドナルドショーンの省察的実践、佐伯胖、ヴィゴツキーの発達の最近接領域、当事者研究。

  • デザイナーに限らず、サービスやなにかを作っている仕事をしている人は全員読んだ方がいい
    デザインやデザイナーの再定義を見事にやりきっておられて頭が下がります。ずっと読んでいくことになりそうな本でした

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著者プロフィール

専修大学ネットワーク情報学部教授。社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学を背景とした自律的なデザイン理論の再構築について研究している。

「2020年 『コ・デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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