- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757140691
作品紹介・あらすじ
スーザン・ソンタグを囲むシンポジウム「この時代に想う-共感と相克」(パネリスト=浅田彰、磯崎新、姜尚中、木幡和枝、田中康夫)ほか、最新のテクスト、インタヴュー、講演の記録。
感想・レビュー・書評
-
文学
思索詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見聞きしただけでなく、直接の体験を根底に意見をすること。しかし自分の意見にすら懐疑を抱き続けること。思索と言語への真摯さ慎重さを感じる。歴史から進化過程を考え、同時に抽象的な用語や単語を精査する。大きな構造的概念に留まる時、その下で声なき命が押しつぶされる。9.11や水俣の悲劇を後世にどう残すかと云う話が興味深かった。3.11後の移り変わる町を見ながら、気配のような何かを伝えるには何が必要だろうかと考えた。1942年12月末の冬のロシアで警備に立っていたドイツ兵士の手紙が引用されていて、とても美しかった。
-
来日された際のトークセッションや
雑誌のインタビュー、随筆等色々な角度から著者の思想を伺いしれます。
特に序文が印象的で「読み返す事のない本は読む必要がない」「自己検閲は恐ろしい事である」などの部分が心に残りました。 -
2013/2/7購入
-
色んなコンテクストが無視されている気がしてあんまり好きじゃない。
-
元気が出る本。ソンタグは清々しい。
-
なぜか生き生きとしてくる。もっと傾注しよう、眼前にあることに注意を向けよう。
-
Sさんに紹介してもらった。思考の奥深さを改めて知る。
「インドさながらの世界―文学の翻訳について」が特に面白かった。 -
問題意識の厳しさ、曖昧さの回避、定義の厳密さ、歴史から学ぶ姿勢。氏の眼差しの卓抜した鋭さにまた多くを学ばせてもらった。
-
思考しているところのそもそもの場所を引き上げてくれた本。鋭くてものすごく優しい。