自由の社会学 (真横から見る現代 Vol. 2)

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  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757142572

作品紹介・あらすじ

教育問題、知的財産権、アーキテクチャーからベーシックインカムまで。現代のさまざまな事象をもとに、私たちが真の意味で自由を実感できる社会を構想する。

感想・レビュー・書評

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  • 「何かをしてはいけない不自由」から解放されて社会が熟成していくと、今度は選択肢が多すぎて「何を選んだらいいかわかんないから、指定してよ!」という要求が増える。その結果、「してはいけない不自由」に戻るという循環が、歴史的にも見られてきた。
    本書は、以上の循環から抜けだして持続的に自由を実現していくための方法について様々な提言を行なっている。
    オムニバス形式に近くて話題がかなりあっちこっちして落ち着かないが、かなり大胆な思考実験も多く書かれているので、ブレーンストーミングの議論のような楽しみがあって面白かった。

  • 自由についての本はいっぱいありますが、これはまた他の本とは趣の異なる異色の本かも。著者独自の視点が何だか新鮮。

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著者プロフィール

橋本 努(はしもと・つとむ):1967年、東京都に生まれる。横浜国立大学経済学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科課程単位取得退学。博士(学術)。現在、北海道大学大学院経済学研究科教授。シノドス国際社会動向研究所所長。専攻は社会経済学、社会哲学。主な著書に、『自由原理――来るべき福祉国家の理念』(岩波書店)、『解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『経済倫理=あなたは、なに主義?』(ともに、講談社選書メチエ)、『自由の論法 ポパー・ミーゼス・ハイエク』(創文社)、『帝国の条件 自由を育む秩序の原理』(弘文堂)、『自由に生きるとはどういうことか 戦後日本社会論』『学問の技法』(ともに、ちくま新書)、『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』(筑摩選書)など多数。

「2024年 『「人生の地図」のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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