大学の下流化

著者 :
  • NTT出版
3.05
  • (2)
  • (5)
  • (5)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757142695

作品紹介・あらすじ

「たしなむ」教養と「ため込む」教養、研究・教育の質を下げる大学無格差社会、大衆主義に迎合するテレビ文化人…高等教育の普及は浮薄の普及なり。大衆主義という圧力鍋。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 文系の目から見た大学の質の低下が、学生だけではなく教員にも構造的にあることを指摘した本書。
    なるほど一般の大学でも同じような問題があるのかと納得した。
    ただ、文系ゆえか原因の分析がその時代のせい、国の政策のせいという論調なのは少し感情的過ぎはしないか。
    途中から書評の寄せ集めになっていたのは残念。

  • 大学の下流化はIDEの原稿を改編したものであるとのこと。それ以外はうまくもない書評を寄せ集めた本であった。

  • 1606円購入2011-06-28

  • 出だしは硬派な教養論と思いきや、後半はもっぱらエッセイに流れ、かる~い感じで読了。大学の下流化は、事実として受け止めるしかない。

  • 興味深いのは、大卒者の就職難は明治以来ほとんどの時期がそうであったとのこと。しかし、今との違いは高卒あるいは中卒者の就職率はその時代にも好調だったが今は高卒は大卒以上に厳しいという時代! ある意味では今は一番深刻です。就職できないためにどんどん高学歴化が進み、それが大学の質の低下(下流化)を招いているというのが主張です。以前は就職のために高卒で就職していったのですが。合コンが合ハイよりなぜ優れているか?、関東優位史観(井上章一)の紹介など、「ニッポン社会考」の小論文がどれもが楽しいです。

  • 大学の知的基盤の弱体化。

  • 資料ID:92111856
    請求記号:

  • 最近の一方的なバカ学生、バカ大学批判本の類かと思って手にとったら、思想的な本だった。簡単に言えば全共闘や福沢諭吉まで遡りながら現在の大学の下流化を探る内容。

  • 難しかったけど、面白かったです。

  • 大学の時勉強しなかったのは、企業忍者入るのには課外活動でコミュニケーション能力磨いた方が近道だと気づいてたんだ、短絡的な私。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1942年、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、関西大学東京センター長。関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。教育社会学・歴史社会学専攻。著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、第39回日経経済図書文化賞)、『革新幻想の戦後史』(第13回読売・吉野作造賞)『清水幾太郎の覇権と忘却』(ともに、中公文庫)、『社会学の名著30』(ちくま新書)、『教養主義の没落』『丸山眞男の時代』(ともに、中公新書)、『大衆の幻像』(中公公論新社)、『立志・苦学・出世』(講談社学術文庫)など。

「2018年 『教養派知識人の運命 阿部次郎とその時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹内洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×