- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757142961
作品紹介・あらすじ
歴史からハリウッド映画までの幅広い事例から、国や人々が地理とどう関連しあっていて、地政学によって国際社会をどう理解できるかを明らかにする。
感想・レビュー・書評
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【サポートスタッフ企画展示:2018春 ブックリスト掲載本】
▼LEARNING COMMONS イベント情報
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https://nagoya-m-opac.nul.nagoya-u.ac.jp/webopac/WB03143685 -
原題:Klaus Dodds
著者:Geopolitics
【目次】
第1章 地政学的であることは賢い
第2章 地政学は知的な毒物か?
第3章 地政学的構造
第4章 地政学とアイデンティティ
第5章 地図と地政学
第6章 一般人の地政学 -
地政学、というキーワードについて、
歴史、ナショナリズム、地図、メディアなどとの関わりを
広く浅く解説する一冊。
地政学という言葉の持つ曖昧さが見て取れ、
内容としてはあまり深く理解することができず
残念であったが、ナチス政府とのつながりや
ナショナリズム的な観点については、
読んでいて興味が湧いた。 -
最近の国際安全保障の言説は意外と地政学的。地政学は両大戦間期の不幸な歴史から学問分野として抑制されていた。
地政学という科学は地球上の物理的地理という現実に根差した国際政治の法を定めた。
キッシンジャーの地政学という言葉の使い方は不明瞭で曖昧と表現されてきたが、それでも学者の中にはアメリカの政治文化の中で地政学という言葉を復権させ、世界戦略に対する公式な学術的熟考の再興をもたしたのはキッシンジャーだと指摘する人も多い。
地政学はナチスによってイデオロギー的に汚されてしまったと長らく信じていたソ連の学者たちは1980年代の地政学の復権を快く思っていなかった。
先制攻撃と高度に選り好みした仲間だけによる多国間主義というブッシュ・ドクトリンは単独では現在の地政学的構造に対するもっとも重大な脅威である。
最近の研究は一国家の相対的一がどのように構築され、領土にはどのような戦略的意味が付与されるかに関心を集中している。 -
地政学に関する現代アメリカ外交のエッセイ集。
邦題が中身とあっていない。「プロパガンダとしての地政学」とか名付けた方が良いと思う。
”~の地政学”とか、”地政学的構造”とか地政学という言葉が散見されたが、その中身が何を意味しているのかよく理解できなかった。
トートロジーになっているにすぎないと思われる。 -
地政学の概略とともに世界情勢を説明している本。
地政学とはと最初にもう少し書いてくれた方が良かったかな。
地図と政治の関係を話している賞は面白い。 -
どんな本?:地政学の歴史、地政学的なものの見方を種々の事例から紹介した一冊
オススメしたい人: 地政学がどういった学問か、これを勉強するとどんなことが分かりそうか知りたい人、戦争についての理解を深めたい人
地政学は学際的な学問で、地理と政治だけでなく、歴史、経済、文化、メディアなど多岐な分野に渡る。
どこの国(民族、文化)が、どういった目的で、どこに対して、どんな条件のとき、動くのか、を整理・予測するのに役立ちそう。
性質的には軍事戦略な側面が強いけど、世の中の動きを理解する、戦争を未然に防ぐ方法を考えるために学んでおきたい学問です。
でももちろん、この本はあくまでもイントロダクションで、勉強するには別の本が必要。 -
翻訳が余り上手ではないので、読んでいてわかりにくいところが残念だ。
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地政学というものが誕生した背景やいくつか例のあげられていた現在の政情を地政学的に見た実例が書かれていて、楽しく読むことができた。
ただ、たいとるにある”地政学とは何か”ということを本当に理解できたのだろうかというと心もとない。
この分野で気になることがあった時には、手に取ってみようと思う。