- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757150478
感想・レビュー・書評
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トルコは東西文明の中継地点。写真を見てても東西入り混じっていて、いい感じ。
ちょうどこの本を読んでいるときに職場のトルコ人からメールがあった。トルコテレパシーか。
ボアズキョイ、ハットゥシャに行きたい。草原で馬に乗りたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を読み始めてから、トルコの歴史の大まかな流れがやっと、把握でき始めた。
大きく4つに分けることができる。?ギリシャの支配下だった時代、?ビザンチン帝国だった時代、?オスマン帝国だった時代、?共和国になってから。
実際に歩いて訪れながら書いてあるので、自分もその場所にいるような臨場感を味わうことができた。同時に歴史的なことの説明、他国との文化的な共通点、作者独自の歴史観などが入る。
物事の全体が把握してあるような書きぶりに、作者の矢野純一さんという方は、よくトルコ1ヶ月の滞在でこれだけのことを、感じ書けるなあと思った。
矢野さんの中で物事がこなれ理解できてあるので、読んでいてこちらも、理解の助けになる。
この本は、場所の絞り方も、私にはちょうど興味のあるところだった。
イスタンブール、アンカラ、ボアズキョイ、カッパドキア、エフェソスなどを訪れている。
また、感性が自分と似ているなというところもあって、共感がもてた。例えば、{トプカプ宮殿で私がいちばんびっくりしたのは86カラットのダイヤモンドとか、宝石だらけの「トプ・カプ短剣」ではなく、小窓のついた銀の手の中に収められた、「洗者ヨハネの手」であったり、「洗者ヨハネの後頭の骨」であった。}というところ。
私にも、そちらのほうが興味深かった。ガイド本のように、短剣がすばらしいと書いてないようなところが、この本のおもしろいところだと思う。