新宿末広亭―春夏秋冬「定点観測」

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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757208087

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  • 宝塚市立中央図書館の「まちぶんこ」の特集コーナーで手にしました。定点観測の視点が落語ファンにぐっときます。寄席通いの贅沢を味わえます。

  • タイトルにあるように、1999年5月下席から2000年5月中席までの一年間、新宿末広亭に足を運んでの「定点観測」がこの一冊のテーマである。

    読んで感じるのは「寄席は生きもの」ということ。お客さん、演者、天候…… さまざまな要素の組み合わせいかんによって寄席の表情もくるくる変わる。著者が通いつめた時期が、いわゆる「落語ブーム」前夜のもっともゆるみきった時代であったのも、逆に「寄席」が主役の読み物としてはかえっておもしろい。たとえば、いま2014年におなじことを試したとしても、こんな空気感は出ないのではないかなぁ。結果的に、ある意味しっかり「時代」を切り取ってしまっているところが興味深い。

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著者プロフィール

一九五五年、東京・江東区生まれ。読売新聞編集委員。都民寄席実行委員長。浅草芸能大賞専門審査員。「よみうり時事川柳」五代目選者。著書に『新宿末広亭のネタ帳』『使ってみたい落語の言葉』『落語と川柳』『噺家と歩く「江戸・東京」こだわり落語散歩ガイド』、編著に『落語家魂! 爆笑派・柳家権太楼の了見』など。

「2018年 『歌丸 不死鳥ひとり語り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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