世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

制作 : Martin E.P. Seligman  小林 裕子 
  • アスペクト
3.48
  • (11)
  • (29)
  • (33)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 405
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757210448

作品紹介・あらすじ

人間は自らの弱点を克服するだけでは幸せになれない!アメリカ心理学会会長のM・セリグマン教授が提唱する「ポジティブ心理学」は、心の病を治し、自らの短所や悩みを解消するのではなく、それぞれが生まれながらに備わった「強み」や「美徳」をさらに伸ばすことで、今よりもっと幸せになるための心理学である。あなたにとっての「世界でひとつだけの幸せ」が必ずかなうヒント満載の1冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • これまでの心理学は、人間のネガティブな側面に集中してきた。つまりは、精神疾患を治すこと。しかし、精神疾患がなおっても患者は幸せになるわけではない。ということで、人間のよりポジティブな感情にフォーカスをあてたアプローチを提唱するポジティブ心理学の主導者の一人マーティン・セリグマン(アメリカ心理学会会長)による、幸せになるためのガイドブック。

    というわけで、そこらにある自己啓発系やポジティブ・シンキング系の本とは、レベルが全く違う。これは、多くの研究結果を踏まえたポジティブ心理学のコンパクトな入門書であるとともに、具体的に人生を改善するためのガイドとなっている。そして、自身もあまりポジティブ系でない筆者の、ポジティブ・シンキングが苦手な人間(日本人の多くは苦手なんじゃないかと思うのだが)でも、幸せになることはできるのだ、というメッセージには心温まる。

    というのは、ポジティブ系やネガティブ系かというのは、遺伝的にほとんど決まっている、というのがさまざまな研究で出てきた答え。しかし、ネガティブ系の人は、たしかに感覚的な幸せ感を味わうことは少ないのだが、充実感を味わう事はできる。そして、感覚的な幸せよりこの充実感のほうが持続性のあるものなのだ。そして、これは日々のプラクティスを通じて改善できるとのこと。

    内容的には、非常にレベルが高い一方、平易な書き方になっているので、読みやすいと言えば読みやすい。が、平易であることを内容の軽さと受け止めてしまう人間もいるだろうな、という懸念もした。そういう懸念を翻訳の自己啓発書的な調子や装丁のデザインなどが助長している気がする。原題のauthentic happiness がなんで、「世界でひとつだけの幸せ」になるんだ?あと、チャプターのタイトルも、positive emotion が「大切なのは幸せになりたいという意欲」という調子だ。

    せっかく良い本なのに、2004年に出版されて、まだ増刷されていない状態である。これも、こうした出版戦略の???が影響しているのではと思う。

  • ところどころ論理が飛躍してわかりにくいところもあったけれど、気づきも多い本でした。

  • No.852
    1.目的
     ポジティブ心理学を理解して、ネガティブ状態から脱出する
    2.得られたこと
     幸せの方程式 H=S+C+V
     S=範囲、C=環境、V=自発的コントロール
     悲観的思考から楽観的思考への切替方法
     Adversity 困った状況
     Belief 思い込み
     Consequence 結末
     Disputation 反論
     Energization 元気づけ
     「幸せ」を理論的に導くわかりやすい内容だった。自己分析のツールとしても濃い内容。
    3.アイデア
     ネガティブ思考に陥ったときにはABCDE理論を当てはめてみる

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号 146.8//Se47

  •  心理学のおすすめの書籍をウェブ上で検索してみると、複数のサイトでこの本がおすすめに上がっていた。
    著者は、アメリカの心理学会の会長を務めていたマーティン・セリグマン氏。

     予想以上に学問要素が強く、難しい印象でした。
    ところどころ心理学診断があり、点数をつけて自分で自分を知ることができる。
    私があまり理解できなかったので、的確にどんな人に読まれるべきなのかはわかりませんでしたが、
    大学などで専門的に勉強している人などには、向いていそうな気がする1冊でした。

  • 最初から修道女の研究が引用されていて、中々刺激的な展開。
    幸福な心持ちの人の方が長生きであるという研究。
    いかにしたら幸福になれるか、という研究紹介も多い(例えば結婚の影響は?所得はどのレベルで幸福度にとっては頭打ちになるの?)が、筆者の経験則の知識も混じっているため、ノイズを読み分けた方が良いでしょう。

  • 幸福の公式

    H = S + C + V
    幸福のレベル その人にあらかじめ 生活環境 自発的に
    設定されている 制御する
    幸せの範囲 要因

    例:感謝(過去の良い出来事を味わい、享受する力を増幅する)、容認(過去の書き換えにより、悪い思い出を良い思い出に転換させる)

    ー「自尊心と幸せの感情が世の中を生き抜く副作用として役立つ」 by 『つよい子を育てるこころのワクチン』
    ー幸せなひとは、自分が過去に経験してきた本物のポジティブなインプットをもとに、物事を都合よく解釈することができる→人生の多くの課題は、独創的で寛容で柔軟な思考が必要
    ーポジティブな感情は、人々の知性を磨き、身体能力を培い、危機に直面したときには勇気をふるい起こさせる→ポジティブな感情は知性を磨く

  • 何となく胡散臭くて毛嫌いしていた分野なのだけど…。確かにフロイト的に何もかもを過ぎた日々の残滓に求めたり、ワトソン流に己の行動が全てを統べるという思考は重すぎるかもしれない。だとすれば「今持てるもの」に価値を見出し、「何もかもがそこから始まる」という感覚の方がしなやかな発想を持てるかもしれない。ただ、本書では結局様々なテストを自問自答形式で行い、その結果を相対的なスコアにして判断するわけだけだから、結局「劣った自分」という感覚からは逃げられない。もちろんそうなった時の解決法も記されてはいるけれど…。自分をわかることを怖れている段階では、いっそう迷いを深くする場合もありそうな気がした。

  • 内容的にはポジティブ思考を、ということでこの手の本としては当然の内容(当たり前ですね)。ただ、自己評価では、自分で思っていた強みと違う点が上がってきて少し意外に思う部分も。まあ、見方次第というところなんでしょうが。

  • 思考と感情の関係で、幸せとは何か?を説明している一冊。

    幸せとは快楽ではなく充足感だという。
    (言葉の定義の差異はここでの議論ではない)


    人は我を忘れるような直感的な喜びが幸せと感じてしまうモノらしい。
    が、それは身体的な快楽であって充足感ではない。

    快楽は、一瞬であり、すぐ忘れ去られ、
    そして、その幸せと感じられた快楽は、次には今まで以上に高い刺激がなければそれを幸せと感じることがないらしい。

    つまり、快楽の積み重ねによる幸せの追求は中毒というモノらしいのである。


    幸せってなんだろ♪


    充足感のある幸せは継続的で、そこには人の思考があるという。

    と聞くと、なんだかその幸せが自分から離れた間接的なものに感じてしまうのだが、
    決して直接的な快楽が幸せではないということでもなく、
    それもあって良し、そして、思考する人間だからこその充足的な幸せも求めることがいいのかもしれない。

全36件中 1 - 10件を表示

マーティン・セリグマンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J・モーティマー...
デール カーネギ...
ヴィクトール・E...
松下 幸之助
チップ・ハース
ジェームズ アレ...
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印

世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生を本棚に登録しているひと

ツイートする