「心理戦」で絶対に負けない本(文庫) 敵を見抜く・引き込む・操るテクニック

  • アスペクト
3.12
  • (11)
  • (26)
  • (37)
  • (20)
  • (8)
本棚登録 : 514
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757217270

作品紹介・あらすじ

心理戦を行ううえで圧倒的に有利になる3つの説得テクニックや、他人の心を読み解くプロファイリングなど、心理学をベースにした実用テクニック、満載。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人間は誰しも嘘をついている。
    自分では、そんなつもりはなくても嘘をついている。

    私たちは話し手の言葉ばかりに耳を傾け、振り回されてしまうが、動作など身体言語が心の裏を物語っている。

    この本を読み終えて人とのコミュニケーションが楽しみになった。

  • 1フット・イン・ザ・テクニック
    簡単にいえば「断る自由」を奪うテクニックです。
    これは知っているのか知らないのか自然と使っている人もいるのではないでしょうか。
    最初に小さな要求を言ってそれを相手が飲んだらすかさず大きな要求まで飲ましてしまうテクニックです。
    → 人間は最初の依頼に対しては自由である。その依頼を断ることも、受け入れることも、あるいは保留にしておくこともできる。まさに、どのような選択もできるのである。しかし、いったん最初の依頼を受け入れたが最後、二番目の依頼からはもはやあなたの自由は奪われている。最初の依頼に拘束され始めるからである。最初の依頼を受け入れたあなたは、二番目の依頼に対してある種の「逆らいがたい強制力」を感じ、その力の前に屈服することになる。その強制力は、実に巧妙にあなたの心の中に忍び込み、あなたの自由を奪うのである。
    → 相手にやられたとき:「それとこれとは別」

    2ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
    最初に聞き入られないような大きな要求を言って相手が断ったら次に実は最初に目的とする最初に言った要求よりも小さな要求を飲ませると言うもので
    これは相手に最初に「断ってしまった」とわざと思わせて罪悪感を味あわせて、その後に自分の要求を飲ませるテクニックです。
    →人間はそれがたとえどのような法外な要求であっても「断る」とかならずなにがしかの「罪悪感」を抱いてしまう。理屈ではない。罪悪感を感じる必要はまったくなくとも、自動的にそうなってしまうのだ。だから、一度断ったあとにまた何かを頼まれると、「今度はOKしなければ」との大きなプレッシャーにさらされる。「すでに一回断ってしまった。だから、もし次の依頼がなされたら、それに応じなければならない」という義務感だ。人間は断り続けることはできない。たとえ数回ぐらいは断ることに成功しても、その都度罪悪感が高められるから、これほど不快なことはない。「こんなに嫌な気分になるのなら、いっそ譲歩して相手に気に入られたほうが・・・」と考えるのが人間の心理なのだ。
    → 相手にやられたとき:「罪悪感を感じない」この一言に尽きる

    3ロー・ボール・テクニック
    最初に相手が受け入られやすそうな条件を提示して、その後に目的とした要求を飲ませると言うもの。
    1によく似ていますが1と違うのは3は頼みごと自体は変わらない。ただ、予想外の事態により、結局は相手にとってまったく得といえない要求を飲ませてしまう。情報の小出し。
    ・「心理学の実験に参加してくれないだろうか」→「OK」→「では朝七時に」
    → 人はいったんよじ登った木から下りるのにためらいを感じる。それは、自分が既に行ってしまったことが間違いであったと認めることへの恥ずかしさや悔しさ、また一からやり直すことが面倒であるということなどからきている。よって、このままいけば、自分にとって不利な条件になることはわかっていても、なかなか後戻りできないのである。
    日常への応用:手順1「最終的な目標を設定」→手順2「ローボールを投げる」→手順3「ホントのことを言う」
    →相手にやられたとき:「ローボールを投げられる前の自分に戻ることが必要」→それだったらちょっと考えさせてよ。

    【成功率】ローボール>ドアインザフェイス>フットインザテクニック

    これらのテクは、騙すため、相手に自分の(無茶な)要求をのませるため、に使うよりも、そういうやつらの標的になった時に「負けない」ために身につけてその時にのみ使うとしたほうが、幸せな人生が遅れるだろう。

    小手先のツールで自分の感情が揺さぶられてしまうのは、自分のスキル不足以外の何物でもないのだから。

  • 想定以上に面白かった。
    あんまり人に紹介したくない感じ。

  • 【せき 私物】

  • Human emotions are made up of the words of the other person.

  • 1.フットインザドア
    →小さな要請から始めて断る自由を奪う
    2.ドアインザフェイス
    →相手が断る罪悪感を利用して大きな要請をする
    3.ローボールテクニック
    →エサをチラつかせて得だと思わせる

  • 心理戦をモノにするための様々な手法
    知らず知らずに駆使してる人間は多いだろうが…
    知ってると得するモノだよね。
    心理は…
    人の心が手に取るようにわかる
    なんて夢の夢(笑)
    でも、この本の中からたくさんのことが学べた

  • 中々興味深く、面白い一冊だけれど実践するのは少し難しいかも。
    最初は取っつきにくいけれど、後半は身近な実例もありわかりやすかった。

  • 6/7読了。
    タイトルにひかれて手に取った。
    人と接する上で知っておいた方が得しそうと思えるような内容が事例を踏まえて説明している。 事例が少し長いが、こういう風な心理学で人に与える影響は大きそう。
    特に以下の三大説得テクニックは覚えておく価値あり
    1.フット・イン・ザ・ドア・テクニック
    2.ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
    3.ロー・ボール・テクニック

    心理学は奥が深そう。
    これ本をきっかけに他の心理学本も読んでみたいと思った。

  • 心理戦を利用するのか?利用されないようにするのか?で読み方は変わると思うが、ある意味インチキ作戦なのでこういうのは利用するのではなく、利用されないような予防として読むべきだろう。出版当時はかなり話題になった記憶があるが、今読むと普通の心理学的交渉本。後半はやや各論的であまり参考にならない。

全40件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

心理学者、東京心理コンサルティング代表

「2014年 『「中途ハンパ」は必ず直る!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊東明の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
デールカーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×