- Amazon.co.jp ・本 (55ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757302921
感想・レビュー・書評
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建築家が「人はなぜ集まって住むのだろうか」という疑問を投げかけつつ、居住形態の変化や理想像などを述べていく絵本。
絵本と言っても漢字も多いし高学年向け。
「人は1人では弱くて生きていけないから集まって住むのだ」というのが著者の今のところの答えだが、「この問いへの追求は永遠である」とも言っている。
冒頭の「ほんの少ししかちがわない人たちが集まって住んでいる」ことについて、「『ほんの少ししかちがわない』ということに気がつくことが、たいせつなことだと思います。」という言葉が印象に残った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「みんな集まって住んでいる。」
みんな違う家に住んでいるけど、周りには必ず何軒かの家があり、そこに集まって住んでいる。一軒家でもアパートでもマンションでも必ず周囲に人が集まって住んでいる。そこでなぜ人は集まって住むのかについて考えた絵本。
昔から人は集まって住んでいる。その理由は様々で農作物を共有するために集まって住んだり、敵から身を守るために集まり住んでいる。共通して孤立せずにみんなで支え合いながら生きていることが言える。支えながら町を形成しできたのが集落である。
現代では集落が少なくなったものの、色々な集まり方がある。集合住宅や学生寮、寄宿舎など、他にも一時的に集まるものとして学校や保育園、ホテルなどがある。
各個人は別なことをしていても、集まって住んでいると言ってもいいだろう。
集まって住む形からあらためて住むことや生活について考えてみる面白い本でした。
元倉眞琴さんの「いきいきとした街は歩いていて住んでいる人の様子や働いている人の様子がわかるような街」という考え方は良いなと思った。確かにオフィスビルやマンションは便利だけど、働くことと住むことが別々に作られている。普通に考えたらプライベートと仕事は分けたいのが当たり前ではあるけど、下町のような楽しさはあまり感じられないなと思う。両方が混在している方がより豊かな生活を営むことができるのだろうか。 -
[ 内容 ]
人はなぜ集まって住むんだろう。
集合住宅設計を数多く手がける建築家元倉真琴さんが、人がバラバラになってきているいま、その意味を問いかけます。
それはとても大きな課題を解決することへの一歩になるはずです。
画期的な家シリーズ第2弾。
[ 目次 ]
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