死体に聴け—監察医という驚くべき仕事

著者 :
  • ジェイ・インターナショナル
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本棚登録 : 59
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757304024

作品紹介・あらすじ

私たちの突然の死がどう扱われるか知っていますか?そのとき死因はきちんと調べてもらえるのですか?巧妙に仕組まれた殺人だったとしても見破れるのでしょうか?元監察医が、現場の実際と膨大な体験を精密に語り尽くす。

感想・レビュー・書評

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  • 文体は読みやすく、難しい言葉はほとんどない。
    思ったよりも実例が少なく、「死体に出会ったら」「死体のように見えても助けよう」など、死体との向き合い方や、死とは何かとか、死体解剖の説明など、だった。解剖(事件・事象)事例を期待していた分ちょっと肩透かしを食らった。

    確かこの著者の本はいくつか読んだはずなのだが、どれを読んだか覚えていない。
    ほとんど知っている(他の本で読んだような気がする)ので、目新しいモノはなかった。



    凍傷と火傷について詳しく書いてあるのは興味深かったが、やはり読んだような気がする。
    ……この本、昔、読んだのだろうか?うーん。と、考えながら読んでしまった。

  • 知らないことばかりで、面白くてあっという間に読み終わった。

    ミステリー好きとしては、監察医のお話は興味深かった。
    アンナチュラルを思い出しながら読んだ。

  • 上野さん、テレビでも見るしドラマの監修でもお名前を拝見。興味深く読んだが、基礎はわかったがもっと一人一人に焦点が当たっていればと思った。他にもたくさん書かれているので、読んでみたい。

  • 死に対する法律知識ってあります?例えば自然死と変死の違いをきちんと知っていますか?

    誰にも訪れる死。監察医という立場から一般人にもわかりやすく書かれています。

    文章から著者の人柄がにじみ出ています。多くの方におすすめします。

  • 日本の「死体」のお医者さんは、あまりに少なすぎる。
    秋田県幼児連続殺害事件や、和歌山県毒カレー事件などは、初期捜査段階が誤った死因に基づいていたために、真相解明が遅れた。

    人は、死んで終わるのではない。
    すべての死体は、メッセージを発している。監察医とは、失われた命が最後に託した真実を、汲み取る仕事である。
    なんて尊い職業なんだと、初めて知った。

  • 監察医とは何か? 一般的には生→死へと向かう考え方を持つが、著者の場合は逆説的な見方をもって、わかりやすい解説を行っている。
    監察医のシステム、法律なども交えて、死体とどう向き合うかをかかれている。
    参考資料としても、いい本だろう。
    偽装自殺、偽装事故死をいかに見破られるか、非常にわかりやすく、納得出来るような文章になっている。

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著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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