焼肉屋は食べ放題なのになぜ儲かるのか~小倉優子と学ぶ会計学~
- インデックス・コミュニケーションズ (2009年3月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757305861
作品紹介・あらすじ
飲食店というとても身近な存在での、いろいろな事例を使いながら会計について考える。ゆうこりんの日常生活から出た疑問、焼肉屋経営についての疑問に対して、会計的な観点から回答した。「ポイント還元」や「クレジットカード」などといった身近な事例から、生活そのものを「会計的に考えるとこうなるんだ!」という会計的な発想力を身につける。
感想・レビュー・書評
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飲食店の「食べ放題」「クーポン券」「セットメニュー」などを会計的な観点から解説する書籍です。
飲食店を経営されている方、勤められている方は、一読した方が良いと思います。
株式投資には役立ちません。
1.テクニカル派orファンダメンタル派
ファンダメンタル派(基本的な会計の知識)
2.資産バリューor収益バリューor成長バリュー
株式投資と直接は関係しない。
3.実践可能性(1理論的~5実践的)
1
4.概要
第1章 「割引」と「無料」はどちらが得か?
第2章 「割引」と「ポイント還元」はどちらが得か?
第3章 セットメニューのトリックの謎を解け
第4章 カード払いでクーポン券が使えないわけ
第5章 なぜ居酒屋はランチをやるのか?
第6章 焼き肉屋は食べ放題なのになぜ儲かるのか
第7章 飲み放題ができるわけ
第8章 そば屋がビルを建てられる理由
第9章 新規出店、どう決める?
第10章 他店舗展開 する? しない?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★★★
今月8冊目
小倉優子なんて出てこないしこれ15年前の本で、焼肉屋今全て閉店。
簡単な粗利とかそういう本 -
身近な事例から会計を知ることが出来る。実際に店に行ったらいろいろ考えてしまう。それもこの本が参考になったから?
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図書館
挫折 -
クレジットカードの有効性、10%還元のトリック、食べ放題や飲み放題の収益の仕組み、そば屋の減価率、など企業側と消費者側のどちらへのメリットがあるかなどを会計の知識を使って分かりやすく伝えてくれたのは良かった。
会計の本は何冊か読んでるんですが、まだ分からないところがたくさんあるので、勉強していかなければいけないと思いました。 -
簡単そうな会計の本だと思い、読みました。案の定簡単でしたが、会計の本かどうかは・・・。ただ、色々な飲食店の儲かる仕組みは勉強になりました。
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割引、無料、ポイント還元、セットメニュー、食べ放題、ランチなどを会計的な視点で説明。身近な事例で分かりやすい。
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会計というか、会社の基礎について優しい言葉で書かれています。
1400円のコスパを考えると正直物足りないように感じます。 -
世の中にどうしてセットメニューが多いのか、飲み放題・食べ放題が成立する理由、またそれが不利な場合について等、身近な話題を題材にして会計学の基本が楽しく学べるような工夫がされた本です。そのカラクリがわかっとしても、購入者の心理からすれば得したような気分にさせる仕組みは、考えつくされたものだと思いました。
以下はためになったポイントです。
・お客様にサービスするなら、おまけをつけてあげるほうが割引よりもお得感が大きい、これが満たされるのは一定金額以上の売上がある場合(p16)
・割引率でみると、10%ポイント還元は、9.09%割引きで(1000円÷11000円=9.09%)あり、店にとって有利(p29)
・ポイントを貯めることは、自分の手元に1000円札があるのと、その店の1000円分の商品券がある場合、商品券が良いと言っていることに等しい(p38)
・店のポイントを1000円分貯めるとは、店に1000円を無利息で貸すのと同じ話である(p38)
・セットメニューを構成する単品を比較した場合、ハンバーガーは80円、ポテトは235円、ドリンクは190円であり、ポテトが圧倒的に儲かるので店はポテトを薦める(p50)
・すべてのお客さんがカードを使用すると、カード会社に払う手数料(5%)が利益を圧迫する、通常の使用率は20%前後でカードを使えるほうが売上が確保できるから、店はカードを使えるようにする(p68)
・カード払いにしようとすると、手数料をお客さんに要求するのは、カード会社との契約違反である(p69)
・クーポン券は、売上が減ることで客に利益を還元すること、カー
ド払いは、費用が増えること、店にとっては客に利益を還元したく思うので、クーポン利用時はカード払い不可となる(p75)
・ランチの客席回転率を上げるには、スピードをあげる、集中する時間帯を避けて提供する方法がある(p93)
・焼肉でランチをやりにくいのは、お昼に焼肉を食べてしまうと、本当は来て欲しい夜のお客さんが昼に来てしまうこと(p100)
・バイキングは粗利益率ではなく、粗利益額で勝負している(p106)
・コース料理のメリットは、1)大量に調理による人件費削減、2)予約による事前準備、人件費削減、3)材料ロスなく、原価率低減、4)原価率安いもので構成できるので粗利益率アップ、がある(p122)
・DCFを考える場合、1)数年後には必ずもらえる、2)すぐに買いたいものはない、が前提条件となる(p162) -
恐ろしくわかりやすい。ROIとDCFは知らないから、流し読みになってしまった。