- Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757420427
作品紹介・あらすじ
外国語習得の工夫・ヒントは好奇心溢れる日常にあり。「言葉」を愛せば、学習はもっと楽しい。『ダーリンは外国人』でおなじみトニーのホンネがわかるエッセー集。
感想・レビュー・書評
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言語オタクの人の言葉に対する考え方や接し方が分かる本です。
小栗左多里さんの漫画もありますが、エッセイのポイントを2コマで表しただけなのでマンガ本ではないです。
「異なった言語を知ることは、異なった世界の見え方を会得することである。」と最近何かで読んで頭の片隅に残っていたせいか気になるタイトルでした。
多言語を習得するには、とにかく言葉が大好きでしかたがないことが大事であることが分かります。
トニー・ラズロさんは多彩な人で、音楽ではクラリネットとギターとフルートとドラムをやっていた。
ある時ピアノを勧められ練習したところ、演奏することの減ったギターやフルートもうまくなったと感じたようです。
つまり、あるジャンルの上達のためには核となる道具が存在すると思い込んだのです。
言語では日本語、韓国語、ベトナム語、中国語を勉強していた時に、音楽でピアノに相当するものとして中国語を選択したそうです。
いったい何ヶ国語勉強したのかと感心してしまいます。
地球上には数多くの言語があって、発音できない言語(舌打ち音の後にすぐ"オ"と言わなくてはいけない等)があることも知りました。
女優のジョディ・フォスターさんも多言語を操れるようで、出演した映画のフランス語版を自ら吹き替えたり、イタリア語も聞き取れるとのことです。
英語にあきたわけではないですが、フランス語でも少し勉強してみようかなと思ってしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『ダーリンは外国人』でお馴染み、言語大好きラズロ氏によるエッセイ集。タイトルは『英語にあきたら多言語を!』となっているけれど、注意しなければならないのは、この本はいわゆるハウツー本とは違うということ。ラズロ氏が行ってきた独自の言語習得法は紹介されているものの、それは「皆さんも是非やってみてください、きっと皆さんも言語が上達します」というように書かれているわけではない。どちらかと言えば「私には、こういうやり方で言語に触れるのが楽しい」というように書かれているだけ。つまり、あくまでラズロ氏の自分語りでしかない。彼はこの本で自分の趣味を紹介しているに過ぎないのだ。外国語を学ぶことが好きな人が楽しめる内容であることには変わりないが、何か自分の学習にも役に立つことを最初から期待して読んではいけないと思う。もちろん、彼のやり方が自分にも合うことはあるかもしれない。しかし、おそらくそれは彼が独自に編み出した方法であって、万人向けのものではないと思う(ハウツー本とは違う、とはじめに書いたのはそういうことからである)。
逆に、エッセイとして読む分には非常に面白い。言語好きの著者が何を考えながら色んな言語に触れているのか、がよく分かる。「遊び半分で」と言えば言い方が悪いかもしれないが、言語を学ぶことをとにかく楽しみ、それが本人にとっては「遊び」の域にすら達しているように感じた。このようにとにかく言語の習得が「楽しい」と思える人だからこそ、ポリグロット(「数カ国語に精通している人」の意味)でいられるのだろう。
私も、彼のやり方とは別のやり方で、でも彼のように楽しみながら、言語を学んでいきたい、という気になった。 -
言語に魅せられたポリグロットの悲喜こもごも。
世界は英語だけじゃない。言語の政治力を考えれば、最強なのは英語。でも、そんな実用性だけじゃない、様々な言語に目を向けてみたい。もっと気楽に、でも真面目に、他言語学習について書いてある。
民族語離れ、消滅しそうな言語、でも幸福追求のためには使用人口の多い言語。母語選択の話の後のマンクルト、つまりアイデンティティーを失った人の話に複雑な気持ち。言語は文化、自分の拠り所。でも発音の所為で喉に腫れものができる言語には、申し訳ないけれどちょっと笑ってしまった。 -
「ダーリンは外国人」でおなじみのトニー・ラズロ氏による語学エッセイ。彼の語学学習の日々が書かれている。
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小栗さんの漫画が好きで、これも気になって読んでみた。
内容は散漫で何が言いたかったの?みたいな章もある。
色んな事に興味津々の、トニーの脳内が垣間見えたような一冊でした。 -
2.7
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米国出身多言語話者の旦那さんが本文で書いた内容に、日本人の奥さんが漫画でツッコミする図式が面白い。奥さんのツッコミが無いと面白さが半減したかも。(笑)
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ラテン語由来である「マルチリンガル」ではなくギリシャ語由来の「ポリグロット」を使お!って最初の方にでてきてそれ以後ポリグロットで通してた。
若い頃ロックが好きだったとのことですが音楽好きな人は語学に適性があったりするのだろうか、音声的にも外国語って素敵だ。
マンクルトの話しメモ
「一世紀より長い一日」ってSF小説の…登場人物?ひどい拷問で何もかも忘れ「アイデンティティを失った」状態になっている。
それをひきあいにして、「自分の文化を知らない」「または捨てた」人のこともいえるのかも…との。
エスペラントの話や、発声的な話でコイサン諸語のコイ語につあてかかれてたり
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ブローカ野という脳の部分が、語学に堪能は人は発達してる節があるそうで、ちょっときになるな… -
ポリグロットライフ、たのしそうですがまずはトニーさんの日本語くらい英語を操れるようになってからかな…!