- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757506701
感想・レビュー・書評
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かつて番長が全国を牛耳っていた時代があるらしい。歩と同様、作中作を冷めた感じで読み進めていったが、解決編はなかなか胸が熱くなる。人間の心理や行動をどのように解釈し結論を導き出すか、著者の懐の広さには驚かされる。
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十数年ぶりの読み直し。
「鋼鉄番長の密室」は、怪作にして傑作。殺人に時効制度がなくなった現代では、この内容でもいろいろと注釈が必要かも知れませんが、『スパイラル』の外伝のためにこれだけの世界を作る構想力は、当時からしても凄かった。 -
小説スパイラル 推理の絆〈2〉鋼鉄番長の密室 (COMIC NOVELS)
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まずなんといっても「鋼鉄番長の密室」ってwww
ばかばかしい意味でもまっとうな意味でも面白かった。
漫画のノベライズなのがもったいないとさえ思えるレベル。「スパイラル」を知らない人にもぜひ読んでほしい!
でも気になったら本編も読んでね。最後はなかなかのものですよ。 -
鋼鉄番長…
面白い響きである。
こういうアホらしいモチーフを真面目にお話の中に取り入れるのって面白い…
桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』に出てくる、伝説の不良であり、後に少女漫画家となった毛毬を思い出した。
2013.05 再読 -
まずは、なんと言っても気になる「鋼鉄番長」の文字。
僕でなくても「なんじゃ、そりゃ?」と思いますが、読み進めていくうちに、丁寧に組み上げられたあまりにも美しい「構成」に感動すら憶えました。
また「ただの謎解き」に終始せず、真実を明らかにすることによって依頼人の心を解きほぐそうとする歩くんの優しさにもわずかばかり感動を覚えました。普段はうじうじとうっとーしい人なんですけどね(笑)
ただ、さすがに「前置き」というか、謎を解くための前提部分が長すぎることだけが気になりました。
文体は読みやすく、構成にも優れているためさほど苦痛には感じませんでしたが、それでも延々と「鋼鉄番長をはじめとする番長史の話」をされるのは、なかなかに苦しいところ。
小説を読み慣れていない人。あるいは城平先生のファンではない人にとっては、少し取っつきにくいかも知れないと思ったのも事実でした。 -
面白かったー。
解決その2からその3への展開がステキ!
『番長の王国』読んでみたいw -
小説版スパイラル二作目。
「鋼鉄番長」というなにやら重苦しい名前から、重々しい話を想像していたのだが、想像の斜め上を行く馬鹿ばかしさ。番長のくだりなんか爆笑モノである。
しかし、推理パートに入ると雰囲気はガラリと変わる。歩の述べていく「鋼鉄番長の密室」への解釈に何度も膝を打った。
この展開のメリハリが上手い。スパイラル以外の小説執筆活動もやって欲しいものだ。
著者プロフィール
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