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- / ISBN・EAN: 9784757524897
感想・レビュー・書評
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全部を理解できたとは思えないけど、前読んだ時よりもかなり多くのことが理解できたと思う。最後のegoとesの対比は、多分作品を貫くテーマだったんだと思う。タイトルにもなってるし。人がいかに生きるのかと言う問題において、先天的か後天的か、本質的か表面的か、本心か欺瞞か...答えの出ない境界線の曖昧な概念に振り回されることは避けられない。その中でどうやって生きていくのかという事に対する問題提起と、沢山のキャラクターの生き方を描く事での一種のメッセージが混在していて、色々な捕らえ方が出来る作品だと思った。 それからもう一つの大きなテーマは人間と言う存在が世界に容認されうるものなのかと言う点であり、近代への批判的な視点と、環境問題をメタファーとして表現した地球の、星としての生命についての描写。最終的に地に足をつけた人間が一歩一歩歩んでいく必要があるんだと言う事を一つの結論にしていた。その点に関してはオーソドックスな帰結かなと感じたが、描き方は非常に好きだった。SF的でもありファンタジーでもある世界観で、荒廃した社会の中でのアウトローな生き方やその中に存在するオーバーテクノロジーのワクワク感はやはり素晴らしい。深いところも表面的なところも、やっぱり凄く好きな作品だと思った。
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この巻で完結です。
主人公の戒と登場人物との関係も含め、きちんとまとめられていて私は本当に好きな作品だなぁと思いました。
中1からこの作品を読み続けての完結で寂しいような、終わりを見届けられて満足なような…不思議な気持ちになったのを覚えています。
私はずっと曳士さんが大好きだったので彼の周りばかりを注目しつつ読んでいたのですが、この巻を読んで今までの彼の言葉や行動を振り返ると一番優しくて傷ついてた人はこの人だったんじゃないかなぁと思いました。
それぞれの登場人物が魅力的で物語の中での成長や人間の二面性など、作品に出会った当時に読んで感じた気持ちと最近になって読んだ気持ちとでは自分の受け取り方が変わっていて、面白かったりもしました。
ハッピーエンドを登場人物全員が迎えられた訳ではないけど、今までの行いも含めた結果だったのかと思える流れで良かったと思います。
私はこの作品が大好きです! -
何回か読み返すと細かいところに気がついてじわじわきます。
完結したことに感謝して満点です。 -
十二年…終わるか不安だった時もあるけど、完結して良かったです。でもちょっと寂しい。戒達に幸あれ!
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懐かしいなぁと思いながら読んだ最終巻。あらすじがなくてあせったけれど、意外と覚えているものだ…。
とはいえ長すぎ。。
どうやって話を終わらせるのかちょっと気になっていたので、これでスッキリ。
本当にハッピーエンドかどうかはわからないけれど、カイ君が多少なりとも幸せになったのだとしたら良しとしたい。
長い間お疲れ様でした…! -
完結したと聞いてこの巻だけ購入。
あらすじあると思ったら全くないー!?と、思ったけどなんとなくで読めてしまった。
あの双子がどこまでも可哀想な気がしてちょっとしょんぼり。
平和な日常が戻ってハッピーエンド、なのかな。
でも、ちゃんと終止符うってくれてほんとよかった!
うー最後のカラーが戒にみえn -
前回までをもう覚えていないです。せっかくなので、最初から読んでみましょう。思えば長い間連載していました。しかし、話自体はとても単純で、それを大きく大きく広げすぎた気がします。もう少しシンプルに描ければ、とても面白い話だったのに残念です。小説とかにしたらおもしろい気がします。
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完結巻
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ずっと出るのを待ってました!
でも終わってしまうと少し寂しいですね・・・