ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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本棚登録 : 1610
レビュー : 160
  • Amazon.co.jp ・マンガ (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757535121

感想・レビュー・書評

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  • 怪奇系漫画で有名な押切蓮介氏の、ゲームセンターラブコメ漫画。

    作者の押切氏は1979年生まれで、私とは5歳ほど離れており、私自身はあまりゲームセンターにのめりこんでいなかったこともあり、描かれているゲームのうち実際にプレイしたことのあるものは半数にも満たないが、ゲームセンターや駄菓子屋など当時の世相をよく表しており、非常に懐かしくなった。

    少しネタばれになるかもしれないが、この物語は、1巻だけからは想像できないほどの広がりを見せる。
    1巻の小学生編はコメディ要素が強いが、話が進むにつれて奥が深くなっていく。
    ゲームセンターに魅せられた一人の人間の、一大抒情詩と言えるかもしれない。

    押切氏は、作品の幅が広い。
    「でろでろ」「プピポー!」「おどろ町モノノケ録」などほんわか怪奇系漫画、「ミスミソウ」「サユリ」などのサイコホラー、「ゆうやみ特攻隊」「焔の眼」などのアクション系、そしてこの「ハイスコアガール」のようなノスタルジックなラブコメなど。
    単純に区分してしまったが、ひとつの作品内でも様々な要素を見せてくれるので、読んでいて感情の振れ幅が大きくなる。

    この作品に関しては、ホラーの要素こそ皆無だが、笑いあり、切なさあり、感動ありで、感情を揺さぶられる。

    まだまだこれから先が楽しみな作品。

  • 人いう字を三回書いてファネッフー!


    話題作だからレンタルで済ませようとかコスいことやらなくて正解だった。きっと何度も読み返すことになる。

    無言で訴える大野さんと一人で喋る春雄の関係性がたまらなく愛しい。かわいい。死にたくならない。末長く爆発しなくてよろしい。

    ゲーム強い女の子と、後ろでゲーム見てるだけで楽しいと言ってくれる女の子の、二大ゲーマー殺し。

    友達がいるやつに友達の言葉が背中を押してくれることがあるように、読書好きに偉人の言葉が背中をおすことがあるように、ゲーマーがゲームキャラに背中を押されることがあるんだ!春雄にとっての半径1mはゲームで満たされてるのだ!

    その半径1mにかわいくてゲーム好きで同じ孤独を共有できる相手がいるんや!やっぱり爆発しろ!

    次巻(4)からやや曇ってくるようだ。
    春雄のゲーム熱が、春雄の半径1mが挫折でどうなるのか気になるところ。震えて待つ。

  • 場末のゲーセン。懐かしいな。

    いやいやいや。わたしの格闘ゲームは、スーファミの「ストリートファイター2ターボ」だし、その頃は、もう大人だったし。
    ゲーセンに行ったのは、それから、バーチャ時代までだし。
    小中学校時代は、ゲーセンというより、バッティングセンターだったし。駄菓子屋の前にあったのは、インベーダーゲームや、ギャラクシアンだったし。

    それでも、この風景は、懐かしい。微妙に全部混ざって、多分、記憶自体がねつ造されていると思うんだけど、これこそが、自分がたどってきた時代を切り取ってくれているような気がする。
    多分、それは、このお話が、ものすごく限定された時代のものでありながら、どこか普遍的なところがあるんだと思います。

    なにかに夢中になって、多分、世界から浮いている自分。そして、はみ出した自分を受け入れてくれる避難所のような場所。
    最近は、全くといっていいぐらいゲーセン行ってないな。でも、行ってみても、あのアジールみたいな空間は、そこにはもうない。
    そういう意味では、これ、喪失の物語なのかも。

    ヒロインがしゃべらないラブコメ(?)も、なかなか素敵です。

  • ぼくは青春をゲーセンで過ごしました。彼女いなかったし
    格ゲーで好きなキャラでうまくなりたくて強くなりたくて、一生懸命でした。
    どこのゲーセンにもその主がいたし、「本当に強い人」ってのは確かにいてかっこよかった!女性プレーヤーは貴重でそのなかでひときわ魅力的でした!*^^*
    このマンガはぼくと同世代!

    ゲーセンってやっぱり熱い!
    大野さんかわいい!!

  • 友人に薦められ購入。
    作品の世界より少し年代上ですが(^^;
    隋所に懐かしさを感じます。ノスタルジックな心地よさがいいですねー。

    しかしまさかラブコメだったなんて!
    大好物ですけど(^^)

  • どうでもいいボンクラバカ男子のどうでもよさ、押切蓮介画の女の子の素晴らしさ、少年期の淡い思い出、そして何より'91年のゲーセン。大変に素敵でございました。

  • 超ガチのゲームマニアたちのドキドキさせられる青春漫画。ゲームの知識がハンパない。押切蓮介のクセになる絵が良い。一般的に綺麗ではないこの絵で書かれた女の子にすごく惹かれる。キャラクターの存在が可愛い。主人公や友達のキャラも好き。

  • これは…予想以上のおもしろさ。ストII、ファイナルファイト、魔界村、スペースハリアー、源平討魔伝、R-TYPE、PCエンジンなどに反応する人は読むべき。

  • 今年一番おもしろい漫画と言っても過言ではない!おそらく、今年はこれ以上おもしろい漫画は出ない。
    単なるゲーム漫画と侮る無かれ、これはラブコメディなのです!
    キュンとするのです。盛大にキュンとするのです。
    なんと言ってもメインキャラクターがめちゃくちゃ立ってる。とにかく立ち過ぎてる。3人以外いらねえわ、ってなるぐらい。(いや、いるんだけど、びっくりするぐらい目立たない。ある意味では目立つキャラもいるんだけど、直接関わらない。それが良い。)

    そして一言も話さないヒロインが初めて声を出した瞬間、泣かずにはいられない!
    ああ、名作。名作!!

  • 翌朝仕事なのに夜更かしして3巻まで一気に読んでしまった。1巻だけさらっとよんですぐ寝るつもりだったけどキンドルストアで一気買いしてしまった。しょうじき全く期待してなかったけど、期待を数十倍上回った。登場人物のキャラ設定が惡の華と似てなくもなく(※1)、僕は惡の華もそこそこ好きだけれど、圧倒的にこちらが好きになってしまったかもしれない。

    ハルオのキャラもとても良くて何よりセリフが全て面白い。このハルオの一人漫談がこの漫画の背骨かな。大野晶が一言も喋らないというキャラなんだけど、それで成立していてすごい。表情でいろいろ表現していてハルオがそれを拾う。ハルオの一人漫談がナレーション的にベースラインを鳴らし、ハルオと大野晶、ハルオと日高小春それぞれの会話が夫婦漫才的にメロディを奏でる。

    とにかくハマったのでピコピコ少年も今度は紙で買ってしまった。キンドルでは出てないみたいだし。

    ※1:矢口春雄が春日高男で、大野晶が中村佐和で、日高小春が佐伯奈々子に、それぞれとってもよく驚くほど対応している。某エヴァとの対応も言えるし、この三角関係は2000年代の黄金比なのかな。

著者プロフィール

1979年神奈川県川崎市出身。
1998年に週刊「ヤングマガジン」に掲載された『マサシ!! うしろだ!!』でデビュー。
その後紆余曲折あったが、ホラーギャグ『でろでろ』、化け物の類いが出てこないホラー漫画『ミスミソウ』、少年時代とゲームを題材にした『ピコピコ少年』、アクション巨編『ゆうやみ特攻隊』、自分の母親の半生を描いた『HaHa』とジャンルに縛られない作品を世に送り出し続けている。
月刊「ビッグガンガン」にて連載した『ハイスコアガール』は2018年にアニメ化もされた。

「2019年 『狭い世界のアイデンティティー(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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