私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (7) (ガンガンコミックスONLINE)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757541214

感想・レビュー・書評

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  • 高校生になり、2回目の夏休みに突入した黒木智子。夏休み序盤を全力で過ごすことを決意した智子だったが、学校行事に巻き込まれる。そして、久しぶりにきーちゃんと再開した智子は今度こそ大人らしいところを見せられるのか。

  • もこっちの変わらないクズっぷりに好感が持てますね。環境は変わろうともクズはおいそれとは変われないんですよ。どんだけ他者を虚仮にし、軽蔑して自身の体裁を保とうとも、上手く立ち回れない現実とその余りの自分自身の不甲斐なさに涙を流すんですね。
    じゃあ、改心すれば良いじゃないと成りますけど、悲しいかなクズは自分を省みないですね。変わろうとするも堂々巡りで、仕舞いにはそんな自分を赦し、こんな自分も悪くないと言い張るんですよ。
    もう最終的にもこっちはハートマン軍曹化したきーちゃんに「このお漏らしマゾ豚がF◯ckしたいか」って罵られ、シゴきまくれればいいんだと思いました。

  • きーちゃん、あんたほんとにこわいよー。

    もこっちのことを犬だと思ってるのはひどすぎる。

    でも、もこっちもそれを越えるほどのくずさ加減なので
    この二人は案外、うまくやっていけるかもなあ。

  • 友達の友達は夏の都市伝説でないの、友達と一緒ならホントなの。

    『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(略称:わたモテ)』、高校二度目の夏休みでお送りする七巻です。

    主人公「黒木智子(もこっち)」にとっては親友「成瀬優(ゆうちゃん)」を挟んだライバル(?)「小宮山さん」と三人での海水浴をハイライトに、青春の陰ばかりではなく光も見えてきた巻です。
    小宮山さんとは六巻で鞘当てもありましたが、なんのかんので上手くやってたのが意外でもあり、納得でしたね。

    それと表紙で一目瞭然ですが、今回も出ました。
    長期休暇のお馴染みとなった年下の従姉妹「きーちゃん」回もこれで三度目、相変わらず取り返しのつかないところに落ち着きつつ、読者を震撼させてきます。

    とは言え、ふたりの関係性は相変わらずヤバいんだけど、きーちゃんはどことなくおねえちゃんのことを見直してくれた気がします。
    つまり、アブノーマルだけど微妙に冗談になる範囲に落ち着いてきたというか。
    未読の方は次の登場に期待しといてください。

    で、友達と従姉妹と過ごす夏のイベントの消化の裏で怠惰にあえて「なにもしない」日が恐怖でなく余裕をもって楽しめている。

    あと二学期前の憂鬱をわけのわからんホラーな手で乗り切ったりと、読者に無用なダメージを与えない工夫も冴え、ギャグ漫画としての精度が上がっている気がします。
    夏だけに怪談ネタも結構多かったですね、そういや。

    ところで作中の舞台兼両作者の居住地が「千葉」でキャラの名字が野球チームの「千葉ロッテマリーンズ」の有名選手から取っているというのは有名な話ですね。

    それなのに無理に参加させられた野球応援回で毒づくもこっちに共感でき過ぎてヤバいです。
    続刊でのキーパーソンになる「加藤さん」が電話越しであれ初登場したり、ろくでもないことを考えたり毒づいてたら揺り返しがあったりできちんとバランスを取っていたりで、見どころはあるんですけどね。

    とりあえず何気に不意のボールに怖がるもこっちは可愛いと思います。
    あと、主人公の弟「黒木智貴」はサッカー部なのでそちらの接点の方が多いと思いきや、野球(部)には微妙にニアミスする機会があったりしている気がします。
    この伏線が三年生編に活かされることも期待してもいいかもしれません。

    そんなわけで作者含め野球部への憎しみを隠さない一方、野球への愛着も見せているのが、もうわかりませんね。

    で、野球愛成分をロッテファンということで一手に背負う小宮山さん、水着も結構クールに着こなしてて眼鏡ありでもなしでもかなりレベルが高いと思います。
    夏服だと腰の位置の高さがよくわかりますものね。

    そして、海水浴に至るまでも。
    正面からぶつかり合うもこっちと小宮山さんの仲の良さ(?)に不安がっているゆうちゃんといい、この三人実は考えていることがわかりやすいというか。

    ここで三人は同じ目線で同列線上に並び、同じものを見て一緒に思い出を作れたんだなってしみじみ思います。
    ふたりの目からするとゆうちゃんが先んじているようでいて、ゆうちゃん目線だと一人きりにされていると感じていたのは、納得しかない。

    どの巻を取ってもそうと言えばそうと言えるのかもしれません。けれど。
    やっと、友達と自然体で接する長い時間が作れた、既刊十五巻の中でも重要な巻だったと思います。

    さて。次の八巻は新キャラが多数登場。
    わたモテが次のステージに移行したマイルストーンというべき大イベント「修学旅行編」です。

    ところで、ここまで未読と再読、両方の視点に立って七巻までのレビューを書いてこれたと自負する私です。
    『わたモテ』を七巻まで読んできて良かったと断言できる、そんな一連の流れをレビューで紹介できたとも思います。

    無論、私以外の読者に読み方は強制できませんが。
    八巻。あれはあそこから読み始めても問題ないと太鼓判を押せる特別な巻であることは否めない一冊ですから。

    けれど。
    ひとりからふたりへ、ふたりからさんにんへ。
    四人以上の人間関係を描き、楽しむのに、きっと長い時間は必要だったのかもしれないと、そう感じたこと、それだけは確かです。

  • 読書録「私がモテないのはどう考えてもお前
    らが悪い!7」3

    著者 谷川ニコ
    出版 SQUAREENIX

    p36より引用
    “無駄なことをしないと決めた矢先……
    坊主共の応援という最高の無駄行事を
    夏休みに持ってきやがった…”

    目次から抜粋引用
    “匂いを気にする
     2年目の夏休みに入る
     無駄に過ごす
     応援する
     犬になる”

     人とのやり取りがいまいちうまくいかない
    女子高生を主人公とした、妄想と苦悩を描く
    日常系漫画。
     朝アニメを最後まで見てしまい、走って登
    校するが結局遅刻してしまった智子。汗だく
    の智子を見て、隣の席の子が、制汗スプレー
    を勧めてくれた…。

     上記の引用は、野球部がいいところまで勝
    ち進んだため、夏休みに応援に引っ張り出さ
    れる事になった、智子の心の声。
    体を鍛えることやその手段としてスポーツを
    利用するのは良い事なのでしょうが、興味の
    無い人に応援を強要するのは、教育方針とし
    ていかがなものでしょうか?スポーツはそれ
    が好きで興味のある人だけで、楽しんで欲し
    いものです。
     ここまでの巻と比べると、中学からの友人
    たちともよく出かけたりして、少し気の休ま
    る話ではないでしょうか。しかし、主人公が
    根本的に下衆いので、まだまだ苦悩は続きそ
    うです。

    ーーーーー

  • メンタル面での夏休みの入り方、終わり方。
    前者に割り込んでくる野球部応援。その切ないオチ。
    (→非常に秀作エピソード)
    と、本作の再興のきっかけとなったのはここら辺りかもしれない。

    なお、こみちゃんが、海で声をかけられて困った顔をするところは、ご飯3杯ものである。

  • もこっちの夏休みわりとリア充・・・

  • 「海なんて公開露出してる変態の集まりだろうが」

  • そうなんだよ!
    その程度では絶不調になれないんだよ!!
    水風呂とか入った程度で風邪を引くなんて、漫画の中だけの迷信なんだよ!!!

    野球に対するイメージがほぼ同じでアレ。

    そして、香水は自分の体臭に合ったものを付けないと悪臭になっちゃうんだよ。
    高級品だから良いってワケじゃないんだよ。
    (って探偵ナイトスクープで言ってた気がする。)

  • きーちゃんの不変の表情が辛い…w

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著者プロフィール

原作と作画のふたり組。著作には『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』『ちょく!』(スクウェア・エニックス)、『ライト姉妹』『ナンバーガール』(KADOKAWA)、『クズとメガネと文学少女(偽)』(星海社)などがある。

「2021年 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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