私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(8) (ガンガンコミックスONLINE)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・マンガ (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757547131

感想・レビュー・書評

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  • 三年間ももう半ば、黒木智子の「これまで」と「これから」。

    いよいよ八巻、転機というのは人生のどこに転がっているかわかりませんね。

    一年生だった頃の黒木智子のみを知る方には驚きを。
    二年生からの黒木智子を追ってきた方には広がりを。
    三年生の黒木智子を振り返ってきた方には始まりを。

    過去・現在・未来、それぞれの読者に違った読み味を提供してくれ、次の九巻にもまたがる「修学旅行編」のはじまりです。日常から準備へ、準備から本番へ。

    ゆりちゃん、吉田さん、うっちー。
    ここからの『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(略・愛称、わたモテ)』の屋台骨を担うレギュラー陣がほぼ初登場します。

    また、友達二人と三人で夏を満喫した七巻を踏まえたか、ひとつのイベントの一連の流れを追っていく――、そんな構成を確立したそんな巻でもあります。

    この漫画を語る上で間違いなく絶対に外せない巻です。
    もちろん、単独エピソードの集積から一年、また一年と高校生活の歩みを描写していく、そんな今までの流れを続刊の中でも捨て去ったわけではないのですが。

    ここからは日常(ケ)とイベント(ハレ)の組み合わせ、切り替えがまた違った読書感覚を与えてくれるかも。
    祭りの後の寂しさを感じつつも、華やかな祭りの余韻は日常にも影響を及ぼし、掛け替えのない思い出は日常を生きるための糧となる。

    そう。
    『わたモテ』はここからが長い。
    『わたモテ』はここからも強い。
    楽しい時間は過ぎ去るのが早いと言うけれど、ここからは時間の流れをゆるやかに。
    刻一刻と迫りくる卒業までのタイムリミットの中で精緻に人間関係を描写する群像劇に推移していくとして。

    さっそくこの巻では表紙の前三人の人間関係の原点となるやり取りが繰り広げられます。
    いつになく多人数ですが、この巻では基本的に最後尾のうっちーは前三人の話にはあまり関わってきません、少なくとも今の時点では。

    表紙に配置されたキャラが目線をどこに向けているのかに注目されてもいいかもしれません。
    今までも、これからも。それから本編においても。

    人当たりは強くてすぐ手は出るけど、根は優しくていろんな意味でピュアなヤンキー「吉田さん」。
    その彼女相手に悪気はないけどデリカシーのない発言&ラッキースケベする主人公の「黒木智子」。
    続刊で明らかになりますが、本来人間関係に不得手なのになぜかふたりのフォロー役に回る羽目になる「田村ゆり」。

    最初は担任の荻野先生によってクラスの「余りもの」を寄せ集めて作られたグループのハズでした。
    けれど、三人それぞれけして心憎からず思えたのは気のせいではなかったと思います。

    三人での関係という意味では七巻での小宮山さん、ゆうちゃん、主人公のそれと同じくボケツッコミ&仲裁って意味で完成された関係性、ギャグの理想形として機能しているのですよ。

    暴力って扱い方を間違えると尾を引くネタですけど、実際見てみると全く問題なく回っているのが「黒木智子」という主人公の特性と言ってもいいかもしれません。

    ちゃんとしっぺ返しを食うからこそ、調子に乗っても不快にならないって意味でちゃんとボケを担う主人公としても恩恵を得てますし。

    そして物怖じするけど、変なところで気を許すとなぜか図太くなる主人公が、ふたりが作っていた垣根を切り崩して思い出を作れた。
    劇的ではないんですが、ゆりちゃんが友達との間で抱えていたわだかまりが解消されたのも、その楽しさあってこそと考えると趣深いです。

    旅行前、ひとりきり準備していた時は顕著に描かれた「孤独感」が三人いた時は気にならなくなってました。
    そろそろ、その場限りの通り過ぎていくだけの関係でなく、続いていくものを信じてもいいかもしれません。

    そして、主人公「黒木智子」がまとまりあるグループに属したことによって世界が広がりました。
    漫画の視点移動も、クラスのその他大勢というわけではなく、クラスにいくつかあるグループに注目したコマ運びに見えてきます。
    ここまでカメオ出演のような形で出ていたクラスメートたちの多くが楽しんでる光景が見えたりもしますし。 

    ここであえて、重ねて言います。
    ここからこの漫画を読み始める選択もここを目指して最初から読み進めていく選択も大いにありだと。

    アニメ化された「一年生編」以降遠ざかっていた方にも、「二年生編」をずっと追ってきた方にも、「三年生編」から遡ってきた方にも、万人にとってゼロからのスタート、リスタートと言って相違ない八巻だったわけですから。

  • <b>私モテの転機となった「修学旅行編」前半</b>

    これでもかという「ぼっちの修学旅行トラブル」と他人と無理やりでも絡まないといけないシチュエーション。
    単行本で読むとバランスとテンポが絶妙だ。
    もこっちを含む特性の異なる「ぼっち3人(ゆり:クールぼっち、吉田さん:ピュアヤンキーぼっち)」をメインとして、リア充側から絡んでくる人物「顔文字、真子」の配置もよい。
    雌猫の間の女子生徒たちが、随分と独善的な印象(恋愛脳丸出しなのは言うまでもない)にみえるのは気のせいでしょうか?

    ・旅行前のイオンモールでのホラー映画への恐怖は、ぼっち人生の恐怖にまで拡大してしまう。突然に起こったぼっち自己批判は、問題提起となってくる仕掛けである
    ・初日、両親が車で海浜幕張駅に送ってくれている。あれ?もこっちの自宅って船橋近辺ではなかったっけ?
    ・新幹線車内エピソードは本当にその通りで、久々に私モテで心が折れそうに。
    ・学校指定ジャージ規則は破れるのが暗黙ルールらしい。これは、ぼっち、置いてかれるな。
    ・割とぼっちの部屋って、みんな外に出なくて、部屋でじーっとしてるな。ぼっち同士安心できるのか。
    ・小宮山さん、ほとんど出番がないが、普通に楽しんでそう。

  • 相変わらず刺さるな。

  • 班決めって嫌だよねぇ…

  • 未だクラスとコミュニケーションが取れない黒木智子。自らの行動により場所が決定した修学旅行で、人に興味が無さそうなメンバーと班を組むことになる。しかし、これが意外にも良い出会いのきっかけになるのであった。

  • 恐怖の修学旅行編!
    でも、無害そうな顔して辛辣な名無し娘ちゃんより、もこっち達の方が将来良い思い出として残りそうな旅行になってる感。
    名無し娘ちゃんの修学旅行は、後に土産話として聞いてもツマラナさそう。
    てか、もこっちはヤンキー娘ちゃんには普通に話しかけられるのな。

    伏見稲荷大社の山頂って、鬱蒼とした林の中にちょっと大きな稲荷と売店があるだけで、景色が見えるほど開けてなかった気がするけど・・・。
    あと、複数のルートが存在していて、どのルートで上がるかによって山頂までの時間が劇的に違ってくるという。
    ちなみに自分が行ったときは大雨直後だったので階段が滝になってた。
    木刀は今でも見るたびに欲しいけど、怒られたから買えなかったよ。

    掲載時期的に『響け!ユーフォニアム』よりも先だと思うのだけど、伏見稲荷の駅には『響け!ユーフォニアム』キャラのパネルしか飾られていないという・・・。
    アニメが修学旅行編までやっていれば、あるいは・・・。
    後書きで京アニへ行っているけど、ワタモテのアニメって京アニ製作じゃないから門前払いされたのでは?
    あと、サイン会で片方がスカート履いてるけど、両方とも男だと思ってた。

  • 特別編4で電マネタ〜然りげ無く野々村ネタを入れてきてめちゃくちゃ笑った。私モテ小ネタやパロネタ多いけどこれは流石に耐えられなかったよ。
    本編は修学旅行に突入とぼっちには避けては通れない大きな試練というか苦行だが、班決めシーンが目を覆いたくなる惨状で公開死刑に等しかったので、いざ始まった修学旅行では意外や意外に班メンバーとなんだかんだの擦った揉んだ(寧ろ摘んで捻った模様)ありでヤンキーとも仲良くなって痛々しい空気にならなくて安心しました。
    でも、もこっち人脈が広がっていくとゲスクズ度も比例的に増すから彼女の評価にとっては良いことなのか悪いことなのか。

  • ナンダカンダで主人公は幸せだな〜って思っちゃったw
    1巻に比べて悲愴感がうすれてきたからかな。

  • 地獄の修学旅行編。…と思っていたけど案外楽しそうな気もする。いやあの先生はありえないけども。余りにもありえなさすぎて逆に許せるレベル。
    っていうか吉田さんかわいいな!?萌えキャラだな!?初対面の女子に対しても相変わらずクズいもこっちはすげーと思いました。

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著者プロフィール

原作と作画のふたり組。著作には『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』『ちょく!』(スクウェア・エニックス)、『ライト姉妹』『ナンバーガール』(KADOKAWA)、『クズとメガネと文学少女(偽)』(星海社)などがある。

「2019年 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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