私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (10) (ガンガンコミックスONLINE)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
4.06
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本棚登録 : 174
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・マンガ (138ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757551251

感想・レビュー・書評

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  • 変哲ない日常だなんて、言えてる時点で特別なのかも。

    イベントが連続した八、九巻ですがいよいよ二桁の大台に乗りつつも、わりと日常モノとしての側面が強まっていった巻かもしれません。

    将来を意識させられる「三者面談」のエピソードを序盤に置きつつ、冬の訪れまで時間を流したと言っても差し迫った緊迫感はなく、安定感が生まれてきています。

    ちなみに劇中で主人公の「黒木智子」たちが通っている高校のモデルが進学校に思われ、作中での扱いもそれに準じたものと思われます。
    主人公が中くらいの成績ということもあって、その辺の心配はある程度払拭できているんです。
    進学にも視野を向けた「三年生編」の前振りとしてもきっと十全でしょう。

    それには、きっと登下校も共にできる友達といえる人間関係が生まれているのは大きい。
    九巻で確立した吉田さんのキャラから来る掛け合いはもちろん、それに加えてゆりちゃんのフォロー(?)は健在でした。

    あとはうっちーとのニアミスからくるコメディですが、安定のゆうちゃんや今江先輩の再登場など、それまでの人間関係の引き出しや組み合わせが増えたからこそ来るシチュエーションの楽しさと嬉しさが生まれます。

    よって、必ずしも主人公が突拍子の無い行動を取らなくても話が回していける部分はあります。主人公が不在にするタイミングが生まれたり、視点に徹することで他レギュラー陣に意外性が見えてくる部分もあるのですね。
    ところで日常モノは「どうでもいい」とか「中身がない」とか揶揄されたりもしますが、この作品については時間経過とイベント消化自体はしっかりこなしています。

    ここまで巻を重ねての路線変更ということと、それでいて『わたモテ』特有の空気感は保っていることを考慮の内に入れれば、ここで加えられた日常モノのエッセンスはまた違った意味で、学園生活という味を見せてくれたと思います。

    で、この巻での毒というかトンチキ成分は小宮山さんが大体持っていった感があります。
    片鱗は前の巻で見せていましたが、小宮山さんが常識人の皮をとうとう脱ぎ捨てて本格的に暴走し出す巻です。

    一応、良識と理性は持ってるのに確実にどっかマトモじゃないよね……ってなります。
    己の変態性をとうとう開き直っちゃったっていうか、そのことすら気づいてないよこの人!? ってなります。

    そんなわけで、今回最大のみどころは黒木姉弟と小宮山さん、そして後輩の「井口朱里」ちゃんでしょうね。
    ちょっとした嘘から噛み合わない会話が巻き起こり、勢いと流れに任せて朱里ちゃんの口からここまでの全編通しても最大の問題発言であろう「私も見てみたいな 黒木くんの××××」につながっていきます。

    黒木智子と小宮山琴美との間で中学時代から長きに渡った因縁が、あんまり関係ない人に飛び火する形で決着したといってもいいかもしれません。
    というか、自分たちの変人ムーブメントに盛大に他人を巻き込んでいくスタイルが完成したのがこの瞬間なのかもしれません。

    うっちーはまた違った方向で自分の物語を育てているようですが、「私は変(態)じゃない」って言い張ってる常識人が変態に完全にペースを崩されて、同じ穴のムジナになってるのは独特の間があって酷いけど面白いです。
    で、主人公は引き金を引きながらもあんまりその後に関わってないのがまた酷いけど面白い。

    で、そんな大爆発に隠れて「将来の夢」を巡って、「根元陽菜(ネモ)」との間にドラマが動き始めます。
    今まで隣の席で快活に話しかけてくれていただけの間柄だった、この巻で声優志望ということが明らかになった彼女です。

    一歩踏み込んだ本音を影から言い、光の下に出たら建前でさし障りのない「根元さん」を演じる彼女という図は『わたモテ』で印象に残る一シーンのひとつでしょう。

    同時にこれは、主人公を巡る中に悪い人がいないと言われた作風からの脱却でもあります。
    相手の親切は、時に心地よく常に寂しい周囲の無関心ありきだったと考えると事の是非を答えるつもりはありませんが。

    これまでの主人公なら絶対にしなかった、いじられ役を引き受けて相手を庇うという善行に入る行為が、当の庇われた方からは複雑な心情で迎えられる。
    表向きは少し棘のある言葉が返ってくるけど、しかし。

    ストレート過ぎる感情の発露が目立ち、複雑に渦巻いていても主人公の内心で留まった心情の流れが、世界に広がっていくのかもしれません。
    今後は目を奪われる一コマのみならず、一連の流れが描かれる一ページが見つかることを期待しています。

    けれども、今後の流れを踏まえるとここ十巻、そして十一巻共にどちらかといえば溜め回だというのだから恐れ入ります。
    むしろこの日々を平穏に感じる時点で、ここ最近色々なことがあり過ぎたのかもしれません。

  • <b>アニメ化後消えずに徐々に評価を上げている噂を聞き入手</b>

    序盤の変態的ぼっちライフの描写がおとなしくなり、クラスメート、旧友、変態シスターズとの交流が増えている。
    特に「小宮山さん」は、オタでもぼっちでもないのに、もこっちが精神的優位に立って交流できるなんだか貴重なキャラである。
    しかし、本作品が秀逸なのは、交流できる人々が増えているなかで、もこっちのぼっちエピソードが効果的に挟まることだろう。
    少しさびしいけれど、悲しくはないぼっち生活。これくらいなら、こちらも心が折れずよいのではないでしょうか?
    また、優しい母親、姉をどこかで思慕している弟(PK残念だったな)の丁寧な描写があり、うれしくなる。

  • もこっちリア充じゃね?

  • 表紙!買いにくいわ!

    食堂でやり取りをする
    黒木姉弟とこみさんとあかりちゃん。

    この三人のやり取りがきれいにすれ違ってて面白い。
    そして、あかりちゃんのあのセリフで「あぁ」ってなった
    なんで、そんなアホなことを言ってしまうのか…好かれる努力の方向が違うだろ!
    まあ、なんだかんだでこの話はお気に入り。

  • かなり模索しつつの新機軸が少しづつ形になり始めているのも良かったけれど、何より最後に収録されてるマリーンズとのコラボ漫画がスゴ過ぎた。<あのレクサスのあのナンバー…大谷選手だ!><(バックスクリーンを)今年から七億円かけて新しくしたんだよ><新しい応援団長のTさんもがんばっているね>。これ球団から修正なしゴーしたの!?!?

  • 図書館の本って売り物じゃないから撮影しても問題ないってマ?

    学食のtんこトーククソワロタwww

  • こみが本当にいいキャラに育ったなぁ
    弟めっちゃモテててすごいな。
    今回も笑った!

  • 自分はモツは好きです。

    もこっちの主婦姿、悪くなさすぎじゃね?
    まぁ、性格がクズすぎるからどうしようもないけど。

    およそ初めて見るくらい気合いの入った描写での「チンチン見たい」だ。
    てか、この話の最初の もこっち先輩 は、禿げてるのかと思った。

    こみちゃん、使用済みのタオルを何に使うというのか。
    どんどん話が生々しいエロ下品になっていく。
    と思ったら巻末に事後の話が・・・。

    こみちゃん、もこっち弟はサッカー部なのに野球一筋っぽいんだよね。
    そして典型的な「野球は普遍的に面白い」と錯覚してるタイプ。



    別のワタモテって『私がモテてどうすんだ』のことか。

  • 現実原則。昔は武器商人や傭兵を夢を見ていたが、ぼんやりと浮かべる将来像を浮かべては自身の力量を推し量り折り合いをつけていく。
    リア充たちの姿を尻目に自身はぼっちという位置に苦渋を味わい、リア充たちを恨んだり羨んだりしたが、リア充の苦労を知り、今では何も思わなくなり寧ろ今のままの方が良いなと安堵する。
    もこっちの根本のクズな内面は余り変わらないが、理想と現実に抱えるギャップによる必要以上な摩擦や苦悩が減ったのは成長とも言えるが、関わり合いが大人の対応に向かいつつあるとも言える。
    その変化は寂しくもあり嬉しくもあった。

  • 今回わりと小宮山さんがやばい。がんばって生きてほしい。後輩ちゃんはやっぱり悲しい運命から逃れることはできなかったようで…。

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著者プロフィール

原作と作画のふたり組。著作には『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』『ちょく!』(スクウェア・エニックス)、『ライト姉妹』『ナンバーガール』(KADOKAWA)、『クズとメガネと文学少女(偽)』(星海社)などがある。

「2019年 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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