性別「モナリザ」の君へ。(1) (ガンガンコミックスONLINE)
- スクウェア・エニックス (2018年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757558489
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LGBTQの本棚から
第67回 LGBTQの本棚から
「もし最初から性別が決まっていなかったら?」
今回紹介するのは『性別「モナリザ」の君へ。』(吉村旋)です。
この漫画の世界では、12歳を迎える頃に自分がなりたい性へと変化していき、14歳になる頃には男女に分かれます。
そんな世界で、主人公のひなせは性別がないまま18度目の春を迎えました。
物語はひなせの幼なじみ2人から同時に告白されることで動き出します。
男の幼なじみを選ぶか、女の幼なじみを選ぶか、どちらも選ばないのか…
どちらかを選べば、それに対する性別になるのか…?
変われる保証なんてないのに、2人に期待をさせてしまう…。
そんなところで1巻は終わります。
2巻が楽しみ~。
この漫画がいいと思ったのは、ジェンダー問題を考えるときに出てくる「生まれ持った性別」という概念がないところです。
生まれ持った性別ありきで考えてしまうと、どうしても自分の性別側の視点にとらわれてしまったり、役割がどうたらとかそういう話になってしまいます。
じゃあ、生まれ持った性別という考えを一度捨てて考えて見たら…?
と思わせてくれました。
「男だから泣くな」
「女だからおしとやかに」
「男だから育児はしない」
「女だから家事をする」
こんな性役割も、もし性別がなかったら…?
「同性を好きになるのは間違い?」
じゃあ、もともとどちらにも性別がなかったとしたら?
その時から好きだったとしたら?
「男(女)に生まれたんだから男(女)として生きなさい」
「身体の性別に心を合わせなさい」
じゃあ性別が決まっていなかったら…?
いつのまにか狭められていた考え方を根本から覆してくれるきっかけになる作品かと思います。
ぜひ読んで見てください!
2018年10月29日 -
こんな世界いいなと思った。
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自分の性別に悩んでいる人にオススメ
青が豊富に使っていてとても綺麗 -
終盤で衝撃の事実発覚
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白黒に青が美しい。
紙面にワンポイントで青が入っている。
何よりヒキが上手い。1話のヒキと1巻のヒキ、普通の現代世界観に、『12歳で性別が決まる』という非現実的要素が入った一風変わったラブコメを予感させる1話のヒキ。
ミステリアスな主治医の視点から作品に一気に緊張感を持たせた1巻のヒキ。
また世界観的に男も女も皆中性的な名前なのは世界観が感じられて面白い。 -
10代前半くらいまでに性別が決まってくる、そんな世界だったら自分はどのように成長したかな?親の影響が大きかったりするのだろうか?
男女両方にコクられて、わちゃわちゃドキドキ!だけでは済まない、続きが気になるマンガ -
気になっている人は是非読んでください!!
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ただ性別を決めないで生きてく子の話かと思ったら死んじゃうかもなんてつづきがたのしみ!
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おもしろい