シノハユ the dawn of age (12) (ビッグガンガンコミックスSUPER)

著者 : 小林立 五十嵐あぐり

• スクウェア・エニックス (2020年3月25日発売)

感想・レビュー・書評

[小鳥遊ひよのさんの感想 · 2020年4月5日]

個人戦での逆風の中、思い出した母の手がかり。甘い物を大量に買っていたこと、世界王者のニーマンとの関係性。警察でも聞き取りができないのなら「同じ卓につけばいい」という慕の執念と決意に唸らされた。逆風を追い風にした慕のさらなる覚醒。風牌を送りつけたり、鳥さんラッシュこと古役3連の即死コンボなど成長著しいね。

能力麻雀化してきた空気もあるけど、今回は個人戦ならではの駆け引きの機微がポイントになっていてそれもよかった。好きな椋と対等になるために勝ちにこだわった行長。それによってかえって椋の順位を下げてしまうのは皮肉だった。でも、そうなったのは4人の複雑に絡み合った対局の結果だから難しいね。

最後の対局は、慕、閑無、悠彗、楫野。あの結末は閑無にとって厳しい現実だった。慕が「ごめん」と言って和了ったのは堪えるよね。本気の戦いだったからこそ情けをかけられたくなかったわけで。「二度と私にあやまんじゃねぇ」の言葉が胸に刺さる。5回戦に引き続き、個人戦だとこうやって同じ学校で当たるのがドラマを生んでいて面白い。

「どんなに勝ちたいと思っても　どんなに厳しい状況でも　おまえは麻雀が大好きなまま変わらない　麻雀が楽しいってことは変わらない　それが私の知ってるおまえ─白築慕だよ」という閑無の言葉。慕がニーマンと戦うまでどれほどの勝ちを積み上げる必要があるのか想像もつかない。その中でこの気持ちを持ち続けられるのか、これからの物語からも目が離せない。

[jatp1953さんの感想 · 2020年3月25日]

高校生編まで続けばすこやんのフルボッコが観れるの？

しかし、阿知賀編再開だと、減速を余儀なくされるのかな…