- 本 ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784757591844
感想・レビュー・書評
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アスマのツガイによって新郷の元を脱出したユル。彼は人質を助けに向かうと、そこにはアサが先に到着していて──。その一方で、左右様とイワンの死闘は続いていた。ユルたちが到着したことで勝勢になったと思いきや、事態は急転していく。
「ただ普通に皆で笑って暮らしたいだけ」
ユルもアサも同じ思いを抱いていたのが心強くも切ない。大きな力と宿命を背負っていなければそこにあったはずの現実は、いつか叶えたい夢の姿をしていた。絶え間なく緊張感が続いていた物語は、この7巻でやっと一息つけたかなと。兄妹水入らず、本音で話せてよかったし、ザシキワラシとも和解できてほっとした。感情の細やかな動きの描き方はさすが。
イワン戦からの急転直下の展開も驚いた。ユルとデラも到着して、これは勝ったなと思ったところでの秘策!イワンの戦闘力もさることながら、あのツガイも純粋に強すぎる。お互いに首の皮一枚残して痛み分け。ここで最悪の展開もあるかと思っていたから、それを避けることができてまずはよかった。月を背にするユルはカッコいいだけじゃなく、合理的な判断なところがいいよね。
アスマ側の話がこういうオチになるとは思っていなかった。新郷のツガイ、なんか強そうな雰囲気を醸し出していたのに。いやあ容赦ない。イワンは謎の中核に実行犯として関わっていそう。今後もライバルポジションで現れるのかな?アサがいたら解で一発ではあるんだよね。めちゃくちゃ強いおじいちゃん・影森ゴンゾウもいるし、そのあたりのバランスをどう描いていくか気になる。
今回で気になったことをまとめておきます。ネタバレ含むので要注意!
・イワンの刀にはユルの両親の血のにおい。両親をさらった実行犯か。「首を刎ねた」はブラフで、おそらくユルを一度死なせるために人質にしている。西ノ村が首謀者?
・左右様は死んだことがないという。だったら、先代はどうやって解か封の力を手に入れたのか。契約前に一度殺されていた?
・先代が活躍したのは関ヶ原の戦い。活躍の言い伝えがない=記憶を封じられている?
・ヤマハおばぁの正体。一、まだ生きてる先代説。二、西ノ村から送り込まれたツガイ説(東村は乗っ取られていた)。
・先代田寺のロウエイの行方と目的とツガイは? -
ザシキワラシ、かわいい。
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鋼の錬金術師もそうだったけど、こちらもお父さんお母さん夫婦が素敵。この二人の馴れ初めも読みたいくらいだ。
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ザシキワラシちゃんが可愛い。
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チカン、ではなくイワンが当面の敵になりそう。
アサのユルに対する溺愛具合が重い。 -
25-28話
左右様、どんな扱いされてたんだw
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