刀京始末網―ヒツジノウタ (ファミ通文庫 228)
- KADOKAWA(エンターブレイン) (2002年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757707511
作品紹介・あらすじ
二十一世紀初頭。「刀京」と名を変えた街-東京は、犯罪者「愚連」とそれを追う者達「始末」で溢れ、異様な喧騒を見せていた。父を殺した愚連を討つため、始末として生きる決意で刀京へとやってきた雅は、年下の始末・明とともに次第にその名を馳せていく。しかし、人を殺害する権利を有した始末としての生き様と、明への想いに揺れ、何が己にとっての真実であるのか苦悩するようになる-。第3回「えんため大賞」ドラマ企画書部門受賞作の小説化。
感想・レビュー・書評
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2018/09/07-09/18
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近未来の東京は、「刀京」へと名を変え
そこでは、
犯罪者である愚連と、それを討つ始末という者達が日々熾烈な衝突を繰り広げていた。
刀を打つ商売道具である槌を武器に、
父を殺した仇の愚連を追って刀京へとやってきた主人公、雅は
次第に始末としての腕をあげて名をはせるようになるのだが、
人を殺すというこの避けられない事実に、同時に苦悩してもいて・・・
イラストレーターの金田さんが大好きなので購入したのだけど
内容的にも面白かった。アクションの動きがいい。
あと、力のある始末や愚連につく「通り名」(あれ、走り名だったかな…?)
が好きなところがもう厨二病だと思う自分← -
人が人を愛するためにもっとも必要なものは魂なのだと、「始末論」には書かれている。
人は、自分と同じ色の魂を持つ者に出会った時、理不尽なほどに惹かれ合い、求め合うと。
(P.116) -
近未来剣術アクション。世界観が好き。アクション好きにはおすすめ!
金田先生を知ったのもこちらの小説でした。
「刀京始末網―ツキニホエル」も出てますので、そちらもどうぞ! -
森橋ビンゴ先生のデビュー作。
次作「三月、七日。」が良かったので、過去の作品も買ってみました。
どうも森橋先生の文章は私の好みをついてくるようです。
私はどちらかというとこっちの方がおもしろかった…かな。
愛と凶器のサスペンスストーリーです。
闘う事、愛する事。始末として、女として、不器用であるが故に背負う哀しい運命。
ラノベにしては重く深いストーリーだとは思いますが、みんなに読んでもらいたい一冊です。
続刊:刀京始末網-ツキニホエル