pulp I (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
3.34
  • (14)
  • (13)
  • (58)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 139
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757725522

作品紹介・あらすじ

父親の暴力、自傷する悪癖、退屈な日常、ザラついた毎日-。リストカットで生を実感する少女・嬢は、ある晩通り魔に襲われたところを一人の美少年に助けられる。闇に煌く日本刀。少年の冷たい眼差し。恐怖しながらも強烈に惹かれるものを感じた嬢は、彼ならきっとこんな世界から自分を連れ出してくれると確信するのだが…!!不器用に己の生を模索する少女と、異常を生きる少年の出会い、そして-。愛と狂気と暴力のセンチメンタルストーリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 超面白かった。多分私の面白い本ランキングで5番以内に入ると思います。<br />心理描写等がリアルで想像力をかきたてます。<br />イラストが綺麗な所も好きです。<br /><br />ちなみにシリーズ物。

  • 「……『若草物語』って、知ってる?」
    嬢は何となく、その話題を口にした。彰は嬢の真意が掴めないらしく憮然とした表情で首を傾げた。
    「知ってるけど?」
    「あのお話に出てくる四姉妹の名前、全部言える?」
    嬢がそう告げると、彰は天井の方に視線を向け、記憶を探っているようだった。
    「ベスとメグと……」
    と、そこまで言ってから、
    「ああ、そういう事か」
    得心したらしく頷いた。
    2012/02/03-02/27

  • まあまあおもしろかったです。
    ていねいすぎて展開が遅い…
    しかしこれはよいエロス。

  • 再読しました。
    買った当時(中学生)より、幾分か読みやすくなった気がする。 鬱々とした重い雰囲気で、つらい事には変わりないが、当時より楽しめた。
    繊細な心理描写がこの作者の魅力だと思うのですが、苦手な人は苦手かもしれません。
    何度見てもイラストが文句なしに綺麗で、作品の雰囲気にもあっていると思う。

  • うー,いい暗さ.
    描写にリアリティがあって,巻末のあとがきも良くて,このひとは真摯にこれを書いたんだろうな,と思う.
    この書き手さんはもっと注目されていいひとりだと思うのだけれど...

  • シリーズ1作目

  • 自傷癖持ちの俺と良く似た女の子が主人公。<BR>
    麻薬とか刀とか凄く好きだ ←<BR>
    んで、彰が格好良い。<BR>
    最終巻は性描写があってビビったけど orz<BR>

  • 薬物を扱う話はよく読んでいるけど、こんなに淡々と書いてあるのが衝撃だった。
    自分がまだ学生だから、そんな時特有の話の転換とか、実際にありそうないじめも少し共感できたし媚びることがなくて。
    素直に頭の中に風景が描けたと思う。

  • 二巻の半ばで途中放棄しました(ォィ<br>
    友人は好きらしいんですが、私はそんなに…。というか、飽きる。

  • いろんな意味で共感できた本。
    「ザラついた毎日」の一文がとても印象に残りました。物語の中の文章一つ一つに重みがあって、心に塊と液体が流れる感覚。
    気に入ってます。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2002年にファミ通文庫でデビュー。主な著作に『三月、七日。』シリーズ、『東雲侑子』シリーズ(ファミ通文庫)。『デビルメイクライ』シリーズや『鬼武者Soul』などのゲームシナリオの他、漫画原作も手がける。

「2016年 『この恋と、その未来。 ―三年目 そして― 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森橋ビンゴの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×