- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757725980
作品紹介・あらすじ
季節は春-高校生活を楽しく送れるラク〜な部活に入るため見学に余念のない神庭幸宏は、ある日、校内を走り回る「階段部」なるものと出会う。学校非公認、邪魔もの扱いの部にムリヤリ体験入部させられた幸宏だったが、ひたむきに「階段走り」にかける部員たちの姿に自分の中に芽生えた欲求に気づく。「とにかく走りたい!」そして幸宏は駆け出す!ビバ青春の無駄足!真正面から「若さ」を描く第7回えんため大賞「優秀賞」受賞の学園グラフィティ。
感想・レビュー・書評
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学校の階段を走る。ただそれだけなのにこんなに胸が熱くなる。もっと早く読みたかったなあ。
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ライトノベル
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それでも事故は起こると思うのだけど…。
完全に事故を起こさず、学校を走り回れるのなら、それはプロと呼べるかもしれない。 -
立地上、やたらに妙な学校の中を走り回る階段部。
非公認のそこに、体験入学する羽目になったわけだが。
楽をしようと考えていたのに、魅力に取りつかれ
色々な青春を送る事になった少年の話?
すでに家の環境が、ギャルゲーちっくではありますが。
そんな家庭環境から部の内容まで
きれいさっぱり青春もの。
恋は…ないですけどw
走って障害物をよけて、というのが
読んでいてわくわくします。
スピード感がある、というのもあるのでしょうが
どこを選んでどう走れば、というのを一緒になって
悩んでしまいます。
校舎の正確な地図、分からないのですが(笑)
しかし、特殊な部活、多すぎです。 -
パルクール映像は、その身軽さに驚き、昂奮する楽しさがありますが、それは、あくまでも自分たちが危険ギリギリな行為を楽しんでいるからの話。
校内を走り回り、ギリギリのところで無関係の生徒との衝突を避けるために美技を披露されても称賛する気にはなれません。むしろ、軽蔑して非難の目を向ける対象です。
そんな人たちは早く退学になってほしいとしか思えませんでした。
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10年近く前の作品で、今読むと、やはりキャラクター設定などところどころに古くささを感じてしまう。イラストもあって「あぁ、一昔前のギャルゲっぽいな」と思ってしまうが、後半の物語の熱量がとにかく素晴らしかった。
校内を走り回る、ただそれだけの部活である階段部だが、道徳上この行為の善し悪しは抜きにして、彼らを走りに駆り立てるよくわからない強烈な衝動――誰もが10代のころに持っていたそれこそが「青春」であるのだなと、この小説を読んで思った。 -
学校の階段をひたすら走る部活動のお話。
勢いと爽快感があり序盤は好きだったんですが、巻数が進むごとに何だか読んでいくと疲れてしまう印象でした。
設定とかは意外とない感じで面白く好きなんですが、良い子の皆さんは学校の廊下や階段は走っちゃだめですよw -
季節は春―高校生活を楽しく送れるラク~な部活に入るため見学に余念のない神庭幸宏は、ある日、校内を走り回る「階段部」なるものと出会う。学校非公認、邪魔もの扱いの部にムリヤリ体験入部させられた幸宏だったが、ひたむきに「階段走り」にかける部員たちの姿に自分の中に芽生えた欲求に気づく。「とにかく走りたい!」そして幸宏は駆け出す!ビバ青春の無駄足!真正面から「若さ」を描く第7回えんため大賞「優秀賞」受賞の学園グラフィティ。(商品紹介より)
怪談じゃなくて階段かよ!!
とツッコミながらも面白そうなんで買ってみた。
内容はそのまま学校の階段を上り下りするだけの部活の話だ。一見くだらないように見えるが、そのくだらないことに一生懸命なのが共感できた。ああ、懐かしい高校時代ヨ・・・・。 -
いかにも学園青春ものって感じだけど、あんまり好きじゃない、というか、読んでてむかつく。
文章力は低くないし読みやすいんだけど、テーマもキャラも主人公も、物語の見せ方も嫌いなタイプ。
ルール無視の階段部ってのは、ある意味では暴走族モノの話と通ずるものがあるが、その割には登場人物達が優等生過ぎてイラつく。
真面目な暴走族なんて破綻してる。
もっと近いのはエアギアなんだろうけど、あちらはキャラたちが基本アウトローなので矛盾がない。こちらの話は根源に矛盾を感じて楽しめない。
一番イヤなのは、どっちつかずで煮え切らない主人公の立ち位置か。
失敗を繰り返しながら成長する、というのは青春モノの王道ではあるけど、イライラさせられるだけでカタルシスがない。
ぶっちゃけ、イタイ。四人姉妹とのトラブルも痛々しいだけだし、「黒翼の天使」とか「静かなる弾丸」とかもメチャイタイ。
途中から読み飛ばして結末だけ確認したけど、無難に終わらせただけだなー。痛々しい青春モノ、作者の自己愛、自傷行為、自慰行為を読まされた気がする。