”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

著者 :
制作 : 竹岡 美穂 
  • エンターブレイン
3.77
  • (269)
  • (270)
  • (448)
  • (22)
  • (3)
本棚登録 : 2511
レビュー : 231
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757729155

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 最初読んだときはなかなか蛍の心情が分からない部分が多かったけど、今は前よりもわかる気がします。

    やっぱり章の始めにあるモノローグがいいですね。作品のミステリアス感をぐっと上げているようです。

  • 文芸部の相談ポストに意味深な暗号文が届けられ、怪現象が発生し、それを調査していく話。
    基本的に救いのないドロドロしたものだけど、最後の「お父さん」という言葉と真実は黒崎にとっては永遠の呪いとして残り続けるのだろうな。
    今回は「嵐ヶ丘」という作品がベース。
    読んだことはなし。

  • 「嵐が丘」をモチーフとした作品。

    呪いの言葉が書かれた手紙を受け取った遠子先輩。差出人を捕らえる為、心葉を道連れにポストを見張る。
    そこで出逢った九条夏夜乃は既に死んでいる存在で。
    しかし、彼女にそっくりな雨宮蛍が存在していて。

    遠子先輩の従兄弟である櫻井流人。
    彼は蛍に惚れかけていた。

    心葉は流人と夏夜乃について調べ、遠子先輩は心葉のクラスメイトである琴吹ななせと夏夜乃について調べ始める。

    夏夜乃と蛍の関係。そして、蒼の正体。
    流人の想いが真っ直ぐで心が痛かった。
    これは蛍の物語ではなく、流人の恋物語だと思う。

    「嵐が丘」読みたくなった。

  • 「文学+ラノベ」の第2巻。著者があとがきで「難産だった」と言っていた感じが何となくわかる、重めの進行+展開に、悩みが透けて見えるような本でした。
    古典文学作品を題材にすると、どうしても暗めの展開になっちゃうのでしょうか。シリーズモノの2巻や3巻って、キャラの魅力を掘り下げるギャグパートのイメージがありましたが。まぁ人数少ないしなぁ。。

    今回の題材(予備知識として事前に知っておきました)を踏まえると、学園モノでドロドロした愛憎劇をどう扱うのか、と思っていましたが、その観点ではそうそう不自然なところは無かったように感じました。
    語り部役をどうするか、どうやって結論に導くか、あたりが難しいところだったと思うのですが、そこらへんは少し無理のある展開になってしまったんじゃないかと。どうにもゲストキャラの扱いが軽すぎやしないか。。

    まぁ、とは言えラノベ分の補給には十分でした。美人キャラとの距離感が想定線の動きで、実にラノベっぽい!

  • 相変わらず、表紙のイメージに反してエグい内容。
    これは確実に合わない人がいる話ですね。
    キーとなる某作品を読んでおいた方がより愉しめそうだけれど、多分、作品名を挙げるとネタバレになるんだろうなぁ。
    宣伝とか紹介が難しい本ですね。

  • シリーズ第2弾。
    エミリ・ブロンテ「嵐が丘」をモチーフにした作品。
    飢え渇くような愛情、重かった。
    予想外の人物が暗躍していて、そちらのほうが驚きだった。
    (図書館)

  • シリーズ本編第2弾。今回はエミリ・ブロンテの『嵐が丘』を題材にとった物語です。

    文芸部のポストに、連日怪しい数字が羅列されたメモが投函されるという事件が起こります。心葉と遠子が学校に泊り込みで、手紙を入れている犯人を探ったところ、一人の少女が現われます。彼女は「九條夏夜乃」(くじょう・かやの)と名乗って、心葉たちのもとを去ります。

    その後心葉は、文芸部に手紙を投函していた少女が、同じ学校に通う雨宮蛍(あまみや・ほたる)という1年生の女子であることを知ります。さらに、遠子の下宿先の息子で蛍と交際しているという櫻井流人(さくらい・りゅうと)蛍のことを調べて欲しいと頼まれることになります。

    やがて心葉と遠子は、先代から蛍の家で起こっている愛憎劇の内幕を知ることになります。蛍の母親である夏夜乃は、家に引き取られてきた国枝蒼(くにえだ・あおい)という少年に心を寄せていました。しかし、やがて夏夜乃は、彼を裏切って雨宮高志(あまみや・たかし)という男と結婚します。その後蒼は、黒崎保(くろさき・たもつ)と名前を変えて、復讐のため雨宮家をのっとります。彼は、夏夜乃と高志の間に生まれた蛍の後見人となることに成功し、その地位を利用して、彼女に夏夜乃のように振舞うことを命じていたのでした。

    しかし、復讐の鬼となった黒崎が気づかなかった一つの事実がありました。それは、蛍が彼の実の娘だったということです。夏夜乃は、自分と蒼の間に生まれた子どもを守るため、高志との結婚を選んだのでした。自分の娘を虐げていたと知らされた黒崎は動揺します。しかし、黒崎を恨みながらも、彼に母でなく自分を見て欲しいと願い続けてきた蛍には、もはや残された時間はほとんどありませんでした。

    今回もライトノベルらしく軽快に読める話ですが、ちょっと苦い結末でした。

  • 過去の名作をモチーフにするっていうのは、実際どこまでその作品に踏み込むかの線引きが、相当難しいのではないだろうか……読みながら、そんなことを考えさせられました。

    考えさせられた結果、なんだろう、このモヤッとした感じ……と、なんとも歯切れの悪い読後感に浸ってしまいました。面白くないワケじゃない、でも、なんか釈然としない。

    モチーフになっている「嵐が丘」という作品、それ自体は面白そうな気がするのですが、ちょっと、ワシの感覚からすると踏み込みすぎている気がします。なんというか、そこまで踏み込むなら、いっそ原作のリライトでも良いのではないか、そんなモヤッと感。

    それは、物語のルールは、一部を除いて現実に即しているのに、物語そのものが現実離れして感じてしまっているせいかもしれません。そこは、飲み込めるか否かの差でしかないのですが、ワシはまだ飲み込めていない気がします。

  • レビューは未定。

    評価は3.5つ星です☆

  • 物語を食べちゃうくらい愛してる文学少女のお話、第2段。

    今回の題材は『嵐が丘』
    原作は読んでないけど、愛憎とか溢れる少しほろ苦いお話でした。

    夜になると性格の変わる少女と、それを取り巻く狂気に、ついページを、めくる感じ。

    作中にでてくるジョージ・マクドナルドの書くお話が気になるなぁ。機会があれば読んでみたいと思ったり。

著者プロフィール

【野村美月(のむら・みづき)】
2001年『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回ファミ通エンタテインメント大賞(現・えんため大賞)小説部門〈最優秀賞〉を受賞しデビュー。2006年より刊行された、「文学少女」シリーズが大人気となる。その他のシリーズに、「ヒカルが地球にいたころ……」「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」などがある。

「2016年 『晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)のその他の作品

野村美月の作品

ツイートする