”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

著者 :
制作 : 竹岡 美穂 
  • エンターブレイン
3.77
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本棚登録 : 2516
レビュー : 231
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757729155

感想・レビュー・書評

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  • 文学少女二冊目。

    作者が難産だったと書かれている通り、難産感がはんぱねぇ作品。どこら辺が難産なのか?と訊かれれば困るかもしれないが、ストーリーがぐちゃぐちゃしている部分とかは、苦しんだんだろうな。とか感じられる(名作はいくら複雑でもすんなりと筋が理解できる場合が多い)。

    頭の中でぐるぐると回してみても、つまらなかった。とは言えないんだけど、さりとて面白かったとも言えず。

    次巻をどうしても読みたくなる。とは言えないんだけど。

  • 今回はエミリー・ブロンテの嵐が丘の話でした。この本を読むため先に嵐が丘を読んでおいて良かったです。前作(人間失格)同様、嵐が丘のオチにプラスしてオリジナルのオチがあり楽しめます。そしてこの話がさらに切ない。

  • 前回よりもテンポがいい。

    ラストはのめり込むように読んでしまった。

  • 今回はE・ブロンテ作の「嵐が丘」が下地のお話。
    再読ではあるものの、おぼろげにしかストーリーを覚えていなかった。
    さて、読んでみると...今回は、遠子さんが中盤ほとんど出番がなかったですね。
    それでも、相変わらず本の事となると周りが見えなくなったり、落ち込んでいる心葉に先輩らしさを見せたりと、キャラが立っていたな、という印象。
    また、本筋たるストーリーでは、蛍ちゃんのキチガ...複雑な人物描写を表現しつつも、いろいろと謎を匂わせるやり方はやっぱこの作者さんの得意技なのかな、と。
    EDは切ないですね。

  • 文学少女シリーズ2作目。
    今回の物語のベースはE•ブロンテの『嵐が丘』

    『嵐が丘』を読んだことはないけれど、本書を読んでそのストーリーのあらすじを知り、興味が湧いた。
    いつかチャレンジしてみたい作品になった。

    さて、このシリーズの醍醐味というか、素晴らしい点はやはり、そのベースに何かしら過去の傑作があるところ。本書を読み進めるうちにベースとなる物語の一端をも楽しむことができる。そして、上記で述べたように今まで知らなかった作品に出会い、自らの世界を広げることができる。

    『嵐が丘』になぞらえられた本書のストーリーも男女間の歪んだ、恐ろしい愛憎劇を、ラノベらしいコミカルな要素を含みつつ、全体的にはシリアスにまとめてある。読了後に爽快感は得られない。しかし、なんとも言えない気持ちが残る。
    個人的にはとても好きな作品だ。

    今回のストーリーの本筋にはあまり関係はないものの、遠子のセリフでとても印象に残り、かつ感銘を受けたものがあるので記しておきたい。

    『けど、外国のお話は、やっぱり原書でも読んでみたいでしょう?心が震えるような素晴らしい物語が、ただのアルファベットにしか見えないのは悲しいもの。だから英語はしっかり勉強しているのよ。それと、フランス語とイタリア語とドイツ語と中国語も。辞書を使いながらちょっとずつ読んでゆくのはもどかしいけれど、言葉のひとつひとつがとても大事なものに思えてそれが意味を持って、きらきら輝き出すのを見るのは、どきどきするわ。そんなふうにして探しあてた言葉は、口の中で甘く弾けるような極上の味がするの』(P.23~24)

    言葉は意味を持ってはじめてその存在を輝かせる。ひとつひとつの言葉に意味があり、私たちに語りかけてくる。それは何語であっても同じこと。普段は意識しない言葉の奥深さをこのセリフから感じ、もっと言葉を大切にしようと思った。

  • ”文学少女”シリーズ第2弾です。
    今回の題材は「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)です。
    「嵐が丘」は学生の頃に課題で読みました。
    読んだ事は覚えてますが、内容はさっぱり・・・
    なので、この本の中でざっくりと紹介されるあらすじをものすごく新鮮に思いながら読んでました(笑)
    「へ~、そんな話だったんだ!」って感じです・・・・
    読み返したいなと例によって思いましたが、きっと思うだけ・・・

    第1弾を読んだ時に、結構重い話だなぁって思ったのですが、今回はそれ以上に重かった気がします。
    まさに「愛憎劇」。
    読んでる間は、それこそ嵐に翻弄されるように激しい感情のオン
    パレードにただただ流されるのみ。。。読み終わると嵐が去った後のような余韻が残りました。

  • 今回の主題は「嵐が丘」
    まさに嵐が丘のあらすじをなぞるような展開
    けど、なぜ再現したようなストーリーなのかということが気にかかってた
    このままだと名作を利用しただけの話になってしまうなぁ、と

    でも最後まで読めばそれも解決した
    元ネタ先に読んでおいてよかったと思える

  • 今回はエミリー=ブロンテの「嵐が丘」。
    数字で書かれた手紙、拒食症。私にとっては、たまらない作品だった。

  • 『文学少女』シリーズ、第二弾です。

    前作に増して心を鷲掴みにするシーンが沢山収録されています。遠子風にいうと、苦みと甘さが上手く交わり、舌の上で仲良く踊るコーヒーミルクの味がするお話でした。

    いつか『嵐が丘』の原書を探して読もうと思います。

  • とっても面白かったです。
    まさか『嵐が丘』が出てくるとは・・・。
    幽霊もいなかったし。
    遠子先輩も面白いから、また続編も借りてみよう。

著者プロフィール

【野村美月(のむら・みづき)】
2001年『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回ファミ通エンタテインメント大賞(現・えんため大賞)小説部門〈最優秀賞〉を受賞しデビュー。2006年より刊行された、「文学少女」シリーズが大人気となる。その他のシリーズに、「ヒカルが地球にいたころ……」「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」などがある。

「2016年 『晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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