- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757736764
作品紹介・あらすじ
骨董品の蒐集家としても有名な陶芸家から、紛失した"月の石"を探してほしいという依頼が来た。僕・豆田文治郎も、調査に入った一臣さんへのお使いで現地へ向かったんだけど、お屋敷に住んでいたのは、腰が低すぎる主人にコスプレメイド、姿を現さない長男など、変な人物ばかり。そしてここにもK×3の影が見え隠れして…。ついに大規模犯罪に乗り出した迷惑集団K×3。文治郎は、今回も事件の渦中に巻き込まれてしまうのか!?変人奇人、そして美男子。大混乱の末の大団円-なるか。
感想・レビュー・書評
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シリーズ最終巻
この巻から読み始めちゃったのでなんとも言えないけれど…もうちょっと描きたいことを絞ると読みやすくなると思う。
ドタバタ感、ワクワク感はあるんだけど、
ラストがちょっと消化不良かなー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最終巻にしては、ちょっと物足りなかったけど、
怪人弾丸レディー「『お金があったら、あれもしたい、これもしたい』って普段から考えてたの。でもね?使っても使っても全然減らないんだモノ。『お金を使うのにも才能ってものが必要なんだな』って」
これが、すごく納得のセリフだった。 -
回送先:目黒区立洗足図書館
本格的に主人公が探偵業(と呼ぶかどうかは怪しいが)にタッチするという意味では、成長の意味合いが強い最終巻。ドタバタコメディーは相変わらずなのにも関わらず、である。
評者としては綾部の書き方に無理はなかったとは思うが、終わり方が少々尻切れトンボになった感覚は否めず、その点だけが惜しい点だとは思う。ネタバレになるが、「怪人王」と呼ばれる人物の国外逃亡によって、彼がどのような目的を持つきっかけになったのかということが薄められてしまったからかもしれない(もっとも、主人公の成長に主眼を置くとしたらば蛇足的な意味になるので、カットしたというならば理解できよう)。
四方の見地を広げるという意味もあるであろう「四方探偵事務所」。主人公の見地はいかなる地へと広がったのだろうか。