“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

著者 :
制作 : 竹岡 美穂 
  • エンターブレイン
3.77
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本棚登録 : 1847
レビュー : 123
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757739185

作品紹介・あらすじ

『悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください』-そんな遠子からのSOSで、夏休みを姫倉の別荘で"おやつ"を書いて過ごす羽目になった心葉。だが、そんな彼らに、八十年前起こった惨劇の影が忍び寄る。"令嬢""学生"そして"妖怪"。役者は揃い舞台は整い、すべては再び崩壊に向かう。事態を仕組んだ麻貴の望みとは?自らの"想像"に心を揺らす、"文学少女"の"秘密"とは-。夢のようなひと夏を描く、"文学少女"特別編。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ本編第6弾。今回は少し時系列を遡って、夏休みの話です。

    心葉と遠子は、姫倉麻貴(ひめくら・まき)の別荘に招待されます。この別荘で、80年前に惨劇が演じられたと伝えられていました。姫倉の令嬢・ゆりは、屋敷を訪れた学生の敷島秋良(しきしま・あきら)と恋に落ちますが、やがて秋良は屋敷を去り、その後ゆりは自殺し、巫女の彼女が封じていた「白雪」という妖怪が封印から解き放たれ、5人が殺害されたというのです。その後、妖怪の噂のせいで、この屋敷を解体しようとする計画は頓挫し続けます。

    麻貴は、この事件の真実を突き止めるため、心葉と遠子を呼び、さらに屋敷の解体計画を進めることで、妖怪にまつわる秘密を明るみに出そうと考えたのでした。

    クライマックス直前の、一休みといった感じのストーリーです。ただし最後のほうで、遠子の秘密がちらっと示唆されていて、ますます期待が高まります。

  • 密かに高見沢さんが好きなので、彼の出番が通常より多くて嬉しかったです。 泉鏡花をモチーフにしているだけあり「鏡花水月」という言葉がぴったりな作品でした。

  • 起こったことだけが、本当のことじゃない。

    麻貴のたくらみに載せられて姫倉の別荘に呼び寄せられた遠子先輩と心葉。その館で起こった惨劇の真相は。

    番外編であり、時系列は2巻の後とのことだが、話としては発行された順に読むべき。傍若無人な姫倉麻貴が、何に縛られていて、そしてどうやってその呪縛を解くか。なかなか衝撃的な人間関係も明かされる。ラブコメディというには血が多く、悲恋というには透き通っている。

    ラスト、心葉くんの語りが未来のもので、それはちょっと意外な将来を暗示している。残り2巻でその謎が明かされるのか。とはいえ、15cmの短編集で実際どうなったかは知っているのだけれど。

  • 久しぶりに文学少女シリーズを読んだから、蛍の登場するお話がどんなのだったか思い出しながら読み進めました。重いお話だったけれど、遠子の想像によってどこか透明感のあるものになった。泉鏡花の作品は読んだことがないので、今度読んでみようと思う。ただ、今回のお話の中で、バロンをああする必要はあったんだろうかと思った。

  •  2008年刊行。本編シリーズの六冊目は番外編。時間軸からして、二巻と三巻の間、夏休みに位置づけられる出来事らしい。◇詮無いが、心葉の草食系ぷりに、声もない。

  • うろ覚えだけど心葉はななせを選ぶんだもんなって思うと遠子先輩切ない。

  • 文学少女シリーズ第6弾にて番外編。
    時系列的には2作目の後、夏休み、姫倉家の別荘での話。
    モチーフは泉鏡花「夜叉ヶ池」
    今回の主役は心葉らが通う学園の理事長の孫である姫倉麻貴だが、全体を通して遠子先輩の未来がほのめかされている。
    正直、麻貴には全く魅力を感じないので、ミステリーとしての面白さが半減してしまった。
    (図書館)

  • 泉鏡花の「夜叉ヶ池」をモチーフに書かれたお話。
    最初はホラーかと思いました。
    いや、最後の最後、謎が解けるまで気持ち悪く感じる表現が何回もありました。
    正直こんな人間関係はごめんです。
    他には文学少女という物語自身が、また少しずつ動き出したような気がしました。
    今後どうなるんでしょう…。

  • 鏡花水月

  • 文学少女すきです。

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著者プロフィール

【野村美月(のむら・みづき)】
2001年『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回ファミ通エンタテインメント大賞(現・えんため大賞)小説部門〈最優秀賞〉を受賞しデビュー。2006年より刊行された、「文学少女」シリーズが大人気となる。その他のシリーズに、「ヒカルが地球にいたころ……」「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」などがある。

「2016年 『晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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