パノラマ島綺譚 (BEAM COMIX)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757739697

感想・レビュー・書評

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  • これ以前に何人かの作家がコミカライズを描いてるけど、この丸尾版が決定版って事になるかな。

    今後、丸尾版を越えるパノラマ島を描けるマンガ家がいるとすればもう水木しげる大先生かドリヤス工場しかいない!!…筈(笑)

  • 前々から気になっていた一冊。
    江戸川乱歩×丸尾末広という、レトロな雰囲気のコラボ。

    主人公は、うだつの上がらない小説家・人見広介、
    そんな彼が、学生時代の友人とすり替わるところから物語が始まります。

    といっても、すり替わりのきっかけは友人の死、
    その目的は友人の財産と、なんとも破滅的な内容です。

    すり替わった後も、事業家であった友人の後を継ぐわけでもなく、
    自分の妄想を“大人の遊園地”として実現しようとします。

    その目論見は一見、成功したかのようにも見えますが、、
    ラスト、明智小五郎がの登場でそれも潰えてしまいます。

    潰えた彼は、どうなるのでしょうか。。

    それにしても江戸川乱歩の頭の中はどうなっているのか、
    また、彼の退廃的な描写を絵に描き出す丸尾さんの筆致もさすがです。

    書店で並べてあった『芋虫』も、気になってきました。。

  • この前、原作を読んだんだけど
    パノラマ島っていうのは雑誌"ワンダーJAPAN"好きな私にとっては好みの島。
    これは絵で見た方が…
    字で読むより視覚からの方が凄いんでないか?
    と、思い丸尾さんのパノラマ島奇譚を買っちゃった(〃艸〃)ムフッ 
    原作を多少アレンジしてるけど、
    まぁ…そのまんま漫画にした感じで
    パノラマ島奇譚を復習したよ(笑)
    絵で見るとパノラマ島がよく判る!(b^ー°)
    丸尾さんの絵って乱歩さんの世界観にピッタリだと思う。
    原作は幻想的で漫画はリアルって感じかな?
    ラストが生々しい…。

  • 初丸尾。江戸川乱歩やっぱりイイネ!

  • 文句ナシ!乱歩ワールドと丸尾先生の世界がガッチリ噛み合った!

  • 「パノラマ島奇譚」は、江戸川乱歩の小説(「パノラマ島奇談」)も入手し、久しぶりに読んで、漫画との比較、というか、もう読んでる端から画にみた世界が色つきで脳内に投影されていく感じに酔いしれてなんか色々現実逃避。丸尾先生のなめらかな曲線が、乱歩の積み上げていくような文体と面白いほど重なるので、まるで映画を観ているかのように錯覚する。「パノラマ~」は、原作を元に描いているのだから当然、といえばそうなのかもしれないけれど、あの奇天烈な乱歩先生の世界を余すとこなく、所によっては、それ以上に、力強く描きあげるのは尋常じゃないなと思います。そしてこちらも今更だけれど、乱歩先生の魅力は、そこはかとなくB級感漂う極上のA級作品というところですかね。ちょっとした言い回しなんかも気が利いていて、トコトンいかがわしくて、猥雑で。でも、引きつけてやまないのは、物語の破天荒さでしょうか。そんなこんなで、丸尾×乱歩は、とんでもなくしっくりくるんだなあと、感心。あー、画集も欲しい。つうか、乱歩全集欲しい。先ず、画集欲しい。しかし設置する場所がない。場所も欲しい。飾り棚が欲しい…わたしにも巨万の富があれば…

  • 乱歩先生の作品ではピカ一だと思う。
    想像を絶するようなおどろおどろしいユートピアの世界に引き込まれてしまい、細かな描写まで後々忘れることがない作品。

  • ほぼ別の話といっていいくらいの描写に感じたが、もしかしたらこの上なく忠実なのかもしれない。

  • 丸尾末広と乱歩の親和性は異常なのだ。

  • 正しく江戸川乱歩の世界観!!!

    「芋虫」探してるんだけど見つからないーー。
    やっぱあまぞんさん…ですか…。

    緻密な描写がものすごい心をわくわくさせます。
    ウォーリー並にコマを眺めてしまう…。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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