- Amazon.co.jp ・マンガ (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757740358
感想・レビュー・書評
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「ローカルワンダーランド 1巻(2016) 」や「ローカルワンダーランド 2巻」に続き、福島聡氏の作品『鵺の砦(2008)』を読んでみた。この作品ものすげー読み応えで歓喜。 大好きなストーリーは・・・やっぱラストの・・・”すみれの花”かなー。
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名作『少年少女』のなかの、暗く不可解な要素ばかりを発展させたような作品群。巻末の解説が「病んでいる」現代人は安定志向と倦怠への刺激を求める快楽主義者のキメラ=鵺なのではないか/『鵺の砦』2008収録のうち最新「久々にペンを持ち…楽しい」/『揺らぐ大地』鉛筆で?/『溺れる者』ComicCue掲載「一番古い…絵も技術も拙い」「そもそも私、モノを描く動機が怒り」それが読者の共感を呼ぶ所以だろう/『みかんスープ』は小田和彦(劇団主宰)原作に「頭と尻を付けた」、一層不可解に/『すみれの花』は原作・ネーム提供で森薫作画。
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ほとんど暗~い雰囲気の短編集。
表題と表紙イラストに惹かれて手に取ってみた。
しかし、
作者があとがきで繰り返し「病んでます」などと言っているのが鬱陶しい。
それほどでもないと思うけどな。
っていうか、
人間の暗黒面を切り取って見せてくれているというレベルでもない。
唯一「溺れる者」(ワケわかんない変な男に因縁つけられてカタストロフへ向かう話)の
不条理感には心を擽られるものがあったけど。
若さ故の自意識過剰っぷりが全面に出ているのかと思ってググッてみたが、
なんだよ、若くないよ、随分いい年じゃん、って呆れてしまった、悪いけど。 -
この人の絵、いいなぁ。感情が凄く伝わる。平穏の中に殺が紛れ込んでいる。そゆとこ好き。
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すばらしく陰鬱としているので
読む人を選ぶけれど、たぶん何度選んでも好き。
みかんスープの話、特に。
著者がちゃんと生きてごはん食べて笑ってたりするのか時折心配になる(わたしが心配しても意味ないけれど) -
たぶん作品に同調していたらモッテイカレテいたかもしれない。
鵺のように、異質で、奇怪で、とらえどころがなく、どろどろしている。 それは遠くから聞こえる怖ろしい鵺の鳴き声のように、耳をふさいでも響いてくる。ここにはわかりやすい救いも、安易なハッピーエンドも用意されていない。
だが、これを読んでふと思ってしまうのだ。
本当に必要なのは小手先の癒しなどではなく、こういう作品なのではないか、と。捻くれていても、病んでいても、ここには少なくともどうにかしようという強い想いがある。 -
短編集。
あとがきで作者ご本人が「病んでいます」と何度も書いているとおり、全体を通して暗くねじれた雰囲気が漂っている。そして、その雰囲気とこの本を読んだ時の自分の気分がまったく合っていなかったので、結果としてひどい読書体験となった。
作品の質は高いと思う。ただ自分の読後感は最悪だった。
そんなわけで、この★の数は個人的な感想としての評価となっている。 -
なんというか全体的に病んでますw
著者本人も認めてますw -
福島聡は長編をやりたいのか。残念ながら俺も短編は好きなんだけど長編は好みじゃないんだよなぁ。
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みかんスープの味が気になる