“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)

著者 :
制作 : 竹岡 美穂 
  • エンターブレイン
3.98
  • (233)
  • (188)
  • (226)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 1807
レビュー : 122
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757741737

作品紹介・あらすじ

「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの"文学少女"よ」-そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの"文学少女"に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして-。突然の、"文学少女"の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」-遠子に秘められた謎とは?心葉と遠子の物語の結末は!?最終編、開幕。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • それまで凪いでいた水面が突然の嵐で荒れ狂うように、心葉、遠子、ななせ、流人らの平穏な時間が一気に崩壊していきます。
    遠子の望みは心葉の絶望となり、ななせの想いは、流人の狂気を生む、最終巻前篇にふさわしい、怒涛の展開

  • 本編最終巻の上巻。
    コノハのトラウマを克服し、琴吹さんと恋人関係になるなかで、
    流人くんが的に周り、卒業が迫る遠子先輩の裏切りが発覚する話。
    今回の作品は「狭き門」で遠子先輩の過去などに焦点を当てたもの。

    流人くんは物語を紡いでコノハを追い詰めるのではなく、
    物語を書いて遠子先輩を喜ばせたほうがみんなハッピーになれたんじゃないかな?
    コノハの追い詰められっぷりが読んでて辛かったです。

  • さよなら、“文学少女”。もう物語は、書けない。

    心葉は、遠子先輩の卒業を控え、なぜか彼女が消えてしまうような気持ちになる。琴吹との間は一進一退のち、やや前進。しかし、流人が急に心葉に牙をむいて――。“文学少女”は何者なのか、その謎が解けるとき、心葉の出した選択は。

    遠子先輩の裏切り、それはちょっとずつ前を向くようになった心葉を揺り戻す衝撃だった。読者は遠子先輩が心葉くんにひどいことはしないだろう、と高をくくって読んでいるわけですが、流人は危ない。美羽はカッコ良くなりましたね。元々エネルギーのある人だから。琴吹さんがとにかくかわいそうだな、と思う。

    遠子先輩、その両親の天野文陽と結衣、そして流人とその母親の櫻井叶子、父親の須和拓海。様々な秘密が明らかになる。どこか人間らしからぬ人たち。この物語はどんな読み方ができるのか。

  • 読んでてものすごく心苦しかった。下巻ではどうか全員が幸せになって終わってほしい。

  •  遠子卒業編。本編ラスト上巻である。

     作家であることの恐怖が、小説で、メタ的に描かれることはあまりなさそうだが、著者はその困難、自分自身を抉る状況にチャレンジしている。その意味で、心葉は著者の分身でもあろう。ここで、心葉の逡巡をヘタレというのは容易いが、小説を書き続けるのは遠子の全部を引き受けろと言うに等しく、高校二年生の彼にそんな選択を迫る流人にも無理がある。流人の狂気に満ちた追い詰められ感と、自分らしく生きたいと反発する心葉(心葉は遠子の「母」の代用品ではないことは当然。)とのせめぎあいが痛々しい。

  • 流人くんが父親の生まれ変わりだとか言い出したあたりから頭が混乱した。
    ななせを選ぶことはバットエンドルートなんじゃないかって勘ぐってしまう、、。

  • 完結への上編。
    ぐいぐい引きこまれます。

  • 遠子先輩の家族事情にも驚愕したけれど、それじゃあ心葉くんはずっと遠子先輩の私情のために書く事を求められていたのか、本当に心葉くんのことを思ってのことではなかったのか…と少し哀しい気持ちにもなる。心葉くんの優しさに傷つけられるであろうななせちゃんも、ただみんなが可哀想でならない。

  • シリーズ最終話。アンドレ・ジッド「狭き門」がモチーフ。
    "文学少女" 遠子先輩の正体が知りたくて読んでるが、コミックを小説にしたようなメルヘンチックな描写と会話で面白さ半減。
    強気の琴吹はすっかり女の子になってしまってるし、奇想天外だった遠子先輩も同様。
    下巻きの展開に期待。
    (図書館)

  • ジッドの「狭き門」をモチーフに書かれたお話。
    遠子先輩のことについて、知っていく物語です。
    流人くんの追い詰め方は本当に精神的にきますね…。
    心葉くんが壊れてしまわないか心配になりました。
    この後どのような展開になるのか、遠子先輩は無事に入試に受かり卒業できるのか、気になる事がたくさんで早く下巻を読みたくなる物語でした。

全122件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

【野村美月(のむら・みづき)】
2001年『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回ファミ通エンタテインメント大賞(現・えんため大賞)小説部門〈最優秀賞〉を受賞しデビュー。2006年より刊行された、「文学少女」シリーズが大人気となる。その他のシリーズに、「ヒカルが地球にいたころ……」「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」などがある。

「2016年 『晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)のその他の作品

野村美月の作品

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする