“文学少女”と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1979
感想 : 147
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757743717

感想・レビュー・書評

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  • ジッド『狭き門』がモティーフ。
    本編最終章。
    『狭き門』の視点をジェロームからアリサに変える――そうするとアリサとジュリエットの関係が見えてくるという視点は興味深かった。
    一人の男と二人の女、『吊るさられた愚者』の関係にも近いが、それとは違う視点により、二人の女の関係の“変化”がこの物語の根底にある。
    『狭き門』アリサは“変化”を恐れ、“不変”である神の道を求めたのだろうか。
    流人の不安で緊張する描写の次に、ちょっとコミカルであったりと、人間関係の変化の時期が多く描写される。
    心葉は変わるための第一歩を踏んだ事が良く描写される。
    涙は心を浄化し“本を通して読者の心を浄化する”『“文学少女”シリーズ』本編は終幕。

    しかし…遠子先輩の出自の秘密がこんなトンデモで良いのか……
    ライトノベルだからご愛嬌か。

  • 文学少女シリーズ全巻読破しました。途中からは意地です。何なのこの苦行、と思いながら読んでました(笑)。

    全体通してもやっとした。ちょっとー、もやっとボール持ってきてー。投げるからー。そんな感じ。読み終わった後何とも言えない気持ちが残ります。主人公がヘタレだからかしら。個人的にヒロインは遠子先輩じゃなくて琴吹さんの方がいいと思っていたからかしら。これは読む人を選ぶシリーズですね。

著者プロフィール

合唱王国福島出身。春の夕暮れに生まれる。幼いころから読むこと、書くこと、眠ることが大好きで、作家を目指す。作品に「文学少女」シリーズ、「むすぶと本。」シリーズ、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(いずれもファミ通文庫)などがある。

「2021年 『世々と海くんの図書館デート(5) 春めくきつねは、つりばしにゆられて、あのこに会いにゆきます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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