学校の階段9 (ファミ通文庫 か 8-1-9)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757744790

作品紹介・あらすじ

年が明けて一月。階段部では三年生の九重と刈谷の引退を控え、次期部長を選ぶ部員総当りの階段レースが行われることになった。天ヶ崎と三枝は己の理想を追い求めるために、井筒は最高のシチュエーションで九重に想いを伝えるために、そして幸宏は自分の強さを確かめるために-。皆、それぞれの想いを胸に練習に没頭していく。はたして次期部長の座を勝ち取るのは誰なのか!?駆け上がれ、さすれば与えられん。暴走する青春グラフィティ第9弾。

感想・レビュー・書評

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  • みんなよそ見をしなくなってきましたね。
    脇目も振らずにそれぞれの道を歩き始めました。
    そういう時期なのですね。
    年度末も近い。

  • 9784757744790 279p 2008・11・11 初版

  • “「どうして勝てない気がするの?」
    「……なんていうか、『武器』が見つからないっていうか」
    幸宏は美冬を見る。思いのほか真剣な表情で彼女はこちらを見ていた。
    幸宏は「武器」について悩んででいることを美冬に話してみる。
    「……そうだね、勘は『武器』にならないと思う」
    話を聞き終えると、美冬はポツポツと、考えながら言葉を紡いだ。
    「多分、それは『盾』だよ」
    「『盾』?」
    幸宏は思わぬ言葉に聞き返す。
    「自分を守るもの。……決め手にはならないけど、ギリギリで支えてくれるもの、かな」
    「僕の『直感予測』が?」”

    階段部の次期部長になるのは誰なのか。

    幸宏はどうなっているのか。どう変わっていってしまうのか。

    “井筒目からしても、神庭の走り方は異様だった。自棄になるような要因は何もないはずであり、そもそも自棄になっているとは思えない。冷静さを欠いているとも思えなかった。むしろ、非常に冷静に――

    歪んでやがる。

    井筒にはそう見えた。神庭は歪なままに、それを極めようとしている。少なくとも井筒たち三人とは別の感覚で走っている。
    それならそれで、面白い勝負ができそうだけどな。
    神庭の体が壊れてしまわないか。それだけが心配だった。”

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