耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫 い 4-1-1)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757746473

作品紹介・あらすじ

僕レイチ。今年から"八高"に入学する本地民(コネだけど)。植物でも愛でつつ妄想の中で暮らしていきたかったのに、クラスメイトは王国民流モラルハザードなヤツばっか!とくに何、この幼女?耳刈?ネルリ?せっかくの高校生活、痛いのはイヤー!(耳だけに)しかも何で僕が自治委員に任命されなきゃなんないワケ?王国民との対立とかもうお腹いっぱい、僕は今日も勉強会で忙しいんだってば-!第10回えんため大賞優秀賞受賞作、ついに登場。

感想・レビュー・書評

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  • ナラー!なんだこれ!なんて紹介すればいいのか分かんないけど面白かった!
    舞台は異世界の連邦制国家内の学校……なのだけど、本地含めて各国家のクセが強すぎて人種のパワーサラダ状態になってる世界観が斬新で新鮮。
    いろんな作品の「話のアクセントになるぶっとんだ個性的キャラ枠」を1クラスに集めたような濃さ、ハマる人はハマると思います。私はハマった。
    「そういう異世界」のようでいて、現実の多民族社会のカリカチュアのような気もしてきてしまうんですよね。

    主人公のレイチがまた視点キャラクターとしてどうなの?ってくらいモノローグでの独り言が激しくて、たぶん読み手を選ぶだろうけど私は好き。
    頭の中だいたい荒唐無稽なエロ妄想なのに、アウトプットされる行動は主人公のそれなんだよな……。

    全3巻しかないのかーと少し残念な気持ちになりつつ、でも3巻だけなら最後まで読んじゃお!

  • 濃厚な語り口が特徴の標準的な青春学園もの
    視点を意識して固定した見せ方が面白いが平凡

  • 王太女のネルリと同級になった学生たちのお話。ラブコメではなく、妄想ありの異世界学園コメディ。異なる文化の違い、信じるものの違い、そこから起きることなどが身につまされる、というぐらいよく描写されていました。そしてそれと同時に描かれる妄想の世界(笑)も面白かった。「悪役」が出てこない方がこのストーリーなら生きると思うなあ。次の巻も楽しみです。

  • 15/06/13、ブックオフで購入。

  • 物語の構造はカマタリさんと同じ。相変わらず面白いけど

  • ネットオフで購入して読み。

    『四人制姉妹百合物帳』の同人版サンプル
    https://drive.google.com/file/d/0B_I5gRvIIyNxZ0V6TGR6cGVOdzg/edit?usp=sharing
    を読んで石川博品に興味を持ったので。

    テンポが良くて文章のセンスが好き。
    この世界の設定も面白いなあ、と思う。
    この後二人はどうなるのかなー続き買おうかなー。

  • 多数の王国が中央の支配のもとに連邦を作っている世界はすごく良い.
    主人公の独白の文体はかなりふざけていてライトノベルすぎる.また,先生のエピソードもドラマとしては盛り上がるがやや唐突.

  • 世界観の大枠とか、対立構造とか、細かいネタの仕込み方とか手が込んでいることはわかるけど、それをうまく消化して表現できているかというと…不明。好みで言えばあんまりハマらなかった。ラノベタッチの文体で重い話をする場合、ライト加減がシリアス度に反比例(したりあえてそれを崩してスパイスにしたり)するのが基本だと思うけど、本書はあまりにライト成分が高濃度で常時含まれてるのがヤバい。ドラッギー。多分作者はシャイすぎて脳内麻薬出ないと執筆できないのでは。逆に言えば執筆時常時アドレナリンどぱどぱ?ドラッギー。

  • カオスの一言に尽きる

  • 「ラノベの域を超えて」なかった<br /><br /><br />Amazonレビューに騙された形。<br /><br />ソ連をモチーフにした独立国家共同体的な仮想世界を舞台にした学園モノ。<br />学園内での本地(ロシアみたいなもの?)出身者で組織される自治委員会と、王国(ロシア以外みたいな?)出身者で組織される防衛隊の対立と、兄弟6人の耳を刈って王位継承権を掌握した王女ネルリに翻弄される主人公の学園ライフを戯言満載の筆致で書く。<br /><br />世界観の完成度から言えば、かなりのものだし、文体の完成度もなかなかのもの。<br />ただ、主人公の妄想モノローグの文量が多すぎて、費やした紙幅に比してストーリーが全く展開しないのがものすごくストレス。<br />世界設定も主人公の出自もわからない状態で、ひたすら主人公の機関銃のような戯言に蹂躙される読者の気持ちをもう少し慮って欲しい。

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著者プロフィール

小説家。1978年生まれ。『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』で第10回えんため大賞優秀賞を受賞しデビュー。著作『四人制姉妹百合物帳』(星海社)、「耳刈ネルリ」シリーズ、『ヴァンパイア・サマータイム』(KADOKAWA)、『後宮楽園球場』(集英社)など。

「2015年 『明日の狩りの詞の』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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