ささやくように恋を唄う(6) (百合姫コミックス)

著者 :
  • 一迅社
4.21
  • (4)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 196
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758023979

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 依がいざこざのあったバンドのマネージャーをひまりがすることになって、やり場のない嫉妬にくれていた依だけどそこで確執がうまれるとかでなく、しっかり自分の想いを伝えあってるからちゃんと2人で乗り越えてる感じがする。花火をバッグにキスするシーンほんとに綺麗で拍手したくなった。物語以外の描写では、登場人物たちの個性溢れるオシャレで可愛い私服を見るのがかなり眼福で満たされた。!

  • 勝負条件により『ローレライ』のマネージャーになったひまり。これ、ひまりは事態の深刻さとマネージャー就任に拠って生じる不和をもう少し把握したって良いだろうに、全く想像せずむしろやる気に満ちているというのがね……
    そういった性格がひまりの良い点と言えるし、依の心をざわつかせる点とも言える

    ひまりとしては険悪な関係となっている亜季と志帆の仲を取り持ちたいとの想いが前面に出ているから依の心情が後回しになってしまう。でも依は二人の仲を元に戻したいとの想いは薄いからひまりへの想いが前面に出ようとする
    勿論ひまりがマネージャーになる事は一時的な話だから些細なすれ違いで済ませる事は出来るのだけど、一方でこのすれ違いを些細であると捉えるかどうかの違いは案外大きく響いてしまいそうな気もする

    だから依はひまりのマネージャー就任を許し難いがその嫌悪感は表に出せない。
    また、ここに同性カップルだから他の同性に近づく事を邪魔できないけど、もしかしたらを想像してしまうというのは印象的な心理描写。ここまで考えながらひまりにとって「良い恋人」の姿を維持している依の不安定さは推して知るべしと言ったところか……

    そうやって依の心のざわつきが主張されればされるほど、それを他所に普段どおりの可愛さを発揮しつつ志帆と関わり続けるひまりの残酷さが際立ってしまう……
    いや、本当にひまりは悪くないし依と過ごす時間を極端に減らしているわけではないから落ち度と言える程でもない。けど、比重がほんの少しでも依ではない人間に向いている状態というのは依をざわつかせてしまうものなんだよね。おまけに恋人として二人だけの時間を過ごそうとしているのに、依を嘲笑うかのように出てくる志帆の名前と『ローレライ』へのひまりの貢献
    依が耐えられるなら、それは問題にならない。けれど、耐えられなくなったら……

    ただ、最終的に依の嫌悪感を知り真っ先にマネージャーを辞めると宣言できるくらいにひまりは依を最優先に考えている。二人だけを維持できる空間が以前より限られてしまったとしても、ひまりが依を真っ直ぐ見ているのなら大きな問題になる筈がない。二人はきちんと会話を通して和解できる
    夜空を花火が彩る中でしっかりと結びつきが生まれた二人。というタイミングで始まるのは依にとって一つの試練ですか
    この巻も、そして次の巻も依の心情が激しく揺さぶられるものになっているね(笑)


    ひまりが『ローレライ』のマネージャーになった事でより近距離的に描かれる志帆達3人組
    これまでは主張の強すぎる志帆やひまりと関わりのあった百々花が中心に描かれてきたけど、こうして3人組として描かれるとSSGIRLSとはまた違った仲の良さが見えてくるね
    だからこそひまりが気にしたように、どのようにしてこの3人が集ったのかという点が気になってしまうのだけど
    志帆を含むローレライ、そしてここに関わってくるだろうキョウに何が有ったというのか……

全3件中 1 - 3件を表示

竹嶋えくの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×