春の呪い 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 670
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758032483

感想・レビュー・書評

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  • 最後まで読むと、改めてこの漫画のタイトル「春の呪い」の秀逸さ・これしかない感に驚かされます。
    昔から「死んだ子の数を数えるな」とは言いますが、夏美と冬吾にとっての春の存在はタイトル通り「呪い」なんです。
    でも春はいい子なので、「呪い」だなんて思ってはいけないとがんじがらめになっている。
    そこに気付いて解放されていく過程を描いたストーリーだと思います。

    春のブログが見つかったこと、最初は「アチャー」と思ったんですけど、却ってよかったのかもしれない。
    そこに書かれていたのは「いい子の春」の隠された部分。
    これが出てこなかったら、春は聖人のままさらに神格化してしまい、呪いは解けなかったかもしれない。

  • 最終巻、良かった…!
    ここまで落ち込んだ話をどうやってハッピーエンドにもっていくのか、いやハッピーエンドになるのか? と始終ドキドキしておりましたが、お互いに「春の呪い」を受け入れた上で「好き」と伝えて、一緒に抱えて生きていく未来を選んだのは、とても良かったです!

    春には悪いけど、やっぱり死んだ人の想いって死んだ時点で終わっちゃうんです。
    死んだ人の想いは、生きている人間が「こう想うだろう」「ああ想うだろう」と勝手に想像するだけ。それを「呪い」と表現するのは上手いなって思いました。

    できることなら同棲する二人の生活もぜひぜひぜひ見たかった…!

  • うん、大好きです。この暗さは大好き。

    最愛の(という言葉を冠する時点で既に痛々しい)妹が亡くなるというショッキングなシーンから始まるセンシティブさ満開の作品。愛する事は痛い、でも抑え込めばもっと痛い、塞ぎ塞がれる逃げ道。メインキャラクターたちの想いが微妙にすれ違い、すれ違うからこそ分かりあい傷つける。この重層さがたまらないです。

    からりとしたハッピーエンドには到底ならないと思っていましたが、やはり落着点はここしかなかったでしょう。「解放」とは程遠く、しかし2人は2人で生きていくしかないー。このラブストーリーを「呪い」と名付けた、タイトルのセンスに脱帽です。

    生前も死後も全く報われない春ちゃんがどこまでも可哀想…と思っていたのですが、他の方の感想を漁ると色々な視点が出てきて面白いですね。あと、あの一族の環境で真人間を貫く篤実さんはちょっと凄いと思います。

  • 死というのは一般的に肉体が機能しなくなることで定義されるのだろうけど、生前に関わった人達の心の中にいるうちはまだ死んでいないと考えることもできる。春の死を乗り越えて行く人達の物語。

  • 読了。面白かった。よかった。久しぶりに、ホッコリした。45のおっさんなのに、娘からキモいと思われるかもしれない。

  • 今朝pixivで作者さんご本人の宣伝を見て、気になりすぎたからさっき買ってきて、1巻から一気読みして今に至ります。とても好きな方向性の暗い話でした。

    読んでよかった。頭の中にいろんな感情がガーーーッて渦巻くような、引き込まれる話だった。交通事故にあった冬吾さんの病室で抱き合って想いを伝え合うシーンはとても印象的でドラマチックでした…わたしもあんなシーン描けるようになりたい。内容については、書きたいことがまとまらないので、思いついたらまた書き足します。

    絵柄がシンプルなのにすごく魅力的で好みでした。あと、冬吾さんの容姿や仕草やなんやかんやが全部性癖どストライクで読んでいて悶えました。女性陣もみんなスタイル良くて素敵。

  • ※ネタバレ

    期待以上に良かった。
    思い返す度あーそういうことだったんだ、とか小さな気づきがある。人の話を面と向かって直接聞いてるような感覚。
    「自殺未遂なんて一度あれば十分だ」ってセリフがあったけど、その通りで、死の存在って大きくて、一度その兆候を見せた人はその後もそうなんじゃないかって心配してしまう。そのせいで自然にミスリードさせられてた。
    そしてそれがミスリードだって分かるときの気づかせ方も良かった。
    死んだ人に振られて、ある意味死の世界への未練が断ち切れたんだ。
    家出る前に二人で話してるときのお母さんの「がくっ」ってリアクションもよかった。全然伝わってないんかい、っていう。

  • 発売日に買ってた(登録が遅すぎるだけ)

    雑誌を買って糧にしてたくらい好きだったなあ・・・。
    友人と「この人たちどれだけお互い好きなんだろう」・・・と意見交換しながら読んでたのも楽しかった。

    リアルタイムで追ってた時は、心中とかしたらどうしよう(それはそれでオイシイよねと友人にも同意を得た)とかいろいろ考えたものですが。そうならなくって良かったな。そういう流行り展開にするようなのはやめてほしかったので。
    姉に愛されてたから、春ちゃんは全て内緒で写真(過去)だけ連れてったし、冬吾さんはなんだかんだ家の歪み以外は真っ当に育ったから自分が望む=自分を大切にする選択肢も考慮に入れる。
    人間は歪みもあるけど、真っ当さもあるからこうなったなという。
    夏美ちゃんは「自分を愛せない呪い」を「春の呪い」をきっかけに打ち破ったんだな。

    ところでキスくらいあってほしかったようなあると台無しだったような。
    一緒に苦しさを乗り越えられる二人が結局結婚はうまくいくから、なんだかんだたくましく生きてくと思う(それぞれニュアンスの違う天然二人だけど)
    この作者さん買い支えると思うから、いつかどっかの作品の世界観の中で名前だけでもでてきたらいいな、なんて。

    ・・・なんだかんだで呪いを解けるほど、この二人が大人なのって、いいな。

  • 最終巻。結局、春が取ったのは男で、夏美の気持ちには少しも気付くことなく、恋愛はともかく家族としても一方通行でしかなかったことが切ない。

  • お話が上手いなぁという感想

    この方の本は来世は~を先に読んでいたのでこちらも気になって読んでみたけど

    物凄く面白い

    話のテンポも良いし、2巻と短いけどその短さの中にしっかりと話を纏められて描かれていて
    2巻しかないのに何巻も読んだ気分になれた

    今連載されている来世は~も凄い面白いので
    小西センセイにたくさん色んなお話を描いて頂きたい✨

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著者プロフィール

小西明日翔(こにし あすか)
漫画家。2015年「月間コミックZERO-SUM」の読切「二人は底辺」でデビュー。同年に同誌にて『春の呪い』を連載し、同作で宝島社「このマンガがすごい!2017」(オンナ編)2位を獲得して注目される。2017年『月刊アフタヌーン』にて、関西・関東のヤクザの娘と息子が許嫁になる極道コメディ、『来世は他人がいい』を連載し人気を集めている。

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