ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 2巻 (ZERO-SUMコミックス)

  • 一迅社
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758036894

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  •  中元節の豊穣を願う舞の場を制圧する2巻である。

     傍仕えである莉莉に悪意ある命令を下した金家の白練(という女官位)・雅容を追い詰めるべく、その主人・金清佳との対峙を覚悟した玲琳。
     彼女は「出なくてもいい」と告げられた中元節の祝いの場に堂々と登場し、陰湿な女官らの振る舞いを跳ね除け、莉莉直伝の見事な舞を見せる――。

     といった具合の前半と、そして後半には危篤に陥った朱慧月を助けるべく破魔の儀に懸命になる物語が描かれている。
     物語のダイナミズムで陰謀劇を寸断し、読者を焦らす構造と言っていいだろう。
     最後の締めもまた次巻への期待を煽る心憎いものであり、スムーズな展開は非常に楽しい。

     それにしても、今巻の玲琳はいよいよもってたくましい。
     前巻以上に自分の主張を曲げず、愚直に、それでいて相手も立てて貫き通している。
     何よりその有り様、振る舞い、そして舞の技術によって周囲を圧倒する姿は非常に眩しいものがある。
     そうした彼女の図太さが十全に描かれた漫画は非常に楽しいものがあった。

     巻末の余話では氷の筆頭女官・冬雪が生涯の主との出会いを思い返す掌編が描かれている。
     書き下ろされた小説「証」では莉莉が母から受け継いだものを見出し、噛み締める、短いながらも印象深いエピソードが読める。
     こうした特典的要素まで行き届いた一巻だった印象である。

     今巻もまた星五つで評価したい。率直に面白かった。

  • 久々にその場で読み返した話です。
    ネタバレするなら根性の一言。
    是非最初から読んでいただきたい。

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