真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)

著者 :
  • 一迅社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758040761

作品紹介・あらすじ

「私のものになれ、彰」死んだ者の魂を呼び戻し、式神として使役する"式使い"。孤独な式使いの少女・彰は、幼なじみの天帝・基に突然求婚される。師の仇である基の執着から逃れるために彰が降ろしたのは、強大な力を持つが記憶のない、美青年の式神・司。優しく真摯な司に、次第に惹かれていく彰だったが…。彰を想い彼女のためだけに戦う式神と、激しく彰を求める帝。二人の愛に翻弄される彰の運命は。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のイラストに釣られて購入してしまいました、真紅の式使い。
    作者さんは普段、サイトで小説を掲載されている方なんですね。アイリス文庫はネット小説書いてる方によくお声をかけているのかな?
    鮮やかな赤い色彩がとっても目を引くので、新刊で平積みされている時に思わず目を奪われてしまいました。購入したのは最後の一冊になってからだったんですけれどw

    個人的には楽しく読めました。
    読むのもサクサク行けましたし、彰の暗い部分を告白している場面ではほろりとしてしまいました。
    司もだんだんと彰に惹かれてるんだろうな、というのが読んでいてにんまりでございます。
    基の狂気はもうちょっと出して欲しかったかな、とも思います。まぁ、都合上どうしても接点がないので仕方がないのですが。
    要所要所に出てくる彰の師匠、幽玄さんももう少し出番をっ!
    蘭も彰の事を知っていくにつれてだんだんと優しくなっていくのが可愛らしかったデス。ツンデレ…?w

    最後はどう解釈していいのかな、とちょっと悩んでしまいます。
    続編が出るなら買ってもいいかな、とも思いました。

    最後の最後の部分。
    やっぱり司は戻ってきてるんですよね…? なんで戻ってこれたんだろうw

    ちなみにこの巻は処分済み。

  • 式使いとして孤独に生きる少女と式として蘇った死者との恋物語。
    恋自体は可愛らしく、起こる事件も楽しかったです。
    ただ説明の無いラストが納得いかない。

  • 再読。
    この著者さんの龍の物語よりも私はこちらのほうが断然好き。
    レビュー見ていたらだいぶ酷評が多かったのに驚きました……^^;
    悪くはないと思うのですが……難しいですね。


    切ないです。主人公は自分を妻に、と望むかつての幼馴染兼、師匠を殺された仇として対決しなければならなくなってしまいます。そのために使役する式神を呼ぶのですが、彼に恋をしてしまって……な物語。

    憎しみを抱きつつ、けれど式神に恋をしてしまって、しかも仇には重い事情があって……というのがすごく丁寧に描写されていると思います。
    中国風の雰囲気も時々挟まれる神秘的な表現に後押しされて想像しやすかったです。何というか、主人公が不憫でなりません。こんなに色々重い事情を抱えながらひねくれなかったのはむしろ奇跡

    最後の希望を残しつつ……?というのが何とも空虚な気分(苦笑
    話を続けるのかどうかこの時にはわかっていなかったのかもしれません。だからなのか酷評が多いのかなぁ。。私としてはもっと続いて欲しかった。

  •  ラストを楽しめるかどうかで読後感が変わってきそう。余韻を味わうというか、終了後の想像をして楽しむことができるなら面白いと思う。個人的にはえ? なんでそうなったの? え? ご都合主義? と引っかかったので何とも……。
     アイリスさんの出す和風ファンタジーは他レーベルよりも題材的に惹かれるものがあるので何回か手を出してるけど、読み終えて満足したものはそんなにないかもしれない……。

  • 図書館で初めて借りて、初めて読んだ本。
    自分にとってとても大切な一冊。

    司もかっこいいんだけどやっぱり臣です。
    臣かっこよすぎです!悶え死にそうぅ(ry

  • 「私のものになれ、彰」死んだ者の魂を呼び戻し、式神として使役する《式使い》。孤独な式使いの少女・彰は、幼なじみの天帝・基に突然求婚される。師の仇である基の執着から逃れるために彰が降ろしたのは、強大な力を持つが記憶のない、美青年の式神・司。優しく真摯な司に、次第に惹かれていく彰だったが…。彰を想い彼女のためだけに戦う式神と、激しく彰を求める天帝。二人の愛に翻弄される彰の運命は!?

  • 内容をイラストでカバーしてる感じ。

    イラストなんかどうでもよく、内容を重視している人にはオススメしません。

  • 文章が簡潔で読みやすい。主人公が敵対する女の子に、「恋して色気づいてるんじゃないわよ!(要約)」と怒られるラノベも珍しいと思う。おもしろい!あのオチさえなければ…!

  • はぐれ”式神使い”であるヒロイン彰(あき)は、弟弟子にしていまや至高の存在となった基から、自分の後宮に入るように言われる。ある理由から基を憎んでいる彰は、後宮入りを断るために、
    式神使い同士としての競技を提案する。術者同士の戦いは、世俗の権力さえも影響し得ないものだからだ。基は、この競技を受け入れる。というのも、彰は術者とは名ばかりで、一度も式神をおろしたことがないからだ。
    なんとか式神をおろしたい彰。ひょんなことからようやく手に入れた式神は記憶をなくした超イケメンの司。
    使役の対価として司を昇華するために、司の記憶の手がかりを探りつつ競技へと備える。次第に彰と司の間に芽生える絆。
    しかし式神とは1カ月程度で昇華するもので、二人のわかれは決まっている。
    というお話。
    彰ちゃんの成長物語としてはまぁまぁ読めるのですが、最初のページからあて馬が出てきている割に、
    ヒロインとヒーローのラブが終始盛り上がらないって、どうよ?
    彰ちゃんが、精神的におこちゃまで何もかも中途半端なのと、司のほうには自分が期限付きの身であるという負い目があるので、始まるもんも始まらない。始まってないもんが盛り上がるわけもない。
    三角関係的展開を大きく期待させる帯は、詐欺だと思います。
    これラブ期待して買ったら、
    たぶん読み終わった後湯船の中にとり落としてたよ。。。
    それはともかく1巻と2巻を買ったのですが、
    1巻の終わりでヒーロー消滅したのだが、コレ続くのかね?
    しかし、2巻の挿絵を見た限り、どうやら復活するようだ。
    タイタニックの続編を作るという話よりは都市伝説度は低いかな。
    あーそれにしてもジャケ買いして正解でした。
    増田メグミさんのイラストが当たってる。
    今回ちょっとカゲのある登場人物が多かったのですが、増田さんのイラストのミステリアスな感じがハマってた。
    口絵もきれいで、それだけでも価値ありですよ。

  • 設定とかはすごくいい。最後に明かされる真実も驚くものが多かったです。
    恋愛方面もよかったし。
    ただ、オチのせいで読後は「え?」と呆然としました。

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著者プロフィール

2009年『真紅の式使い』(一迅社文庫アイリス)にてデビュー。主な著作に『白竜の花嫁』シリーズ(一迅社文庫アイリス)『引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約』(MF文庫J)など。

「2018年 『太陽と月の聖女 乙女ゲームの真ラスボスになって全滅の危機です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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