- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758041195
感想・レビュー・書評
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精霊と人間が共存する「四方平」(よもひら)の高校を舞台に、土属性の霊術使い・埴本麒一郎(はにもと・きいちろう)と、同級生の赤井雪乃(あかい・ゆきの)の学生生活を描いたラブコメです。
四股を踏んで霊術を使う麒一郎たち土属性の霊術使いは、他の属性の霊術使いから「ダサい」とバカにされています。そんな麒一郎の実力を認め、彼と張り合う美少女が、火属性の雪乃です。ともに苦学生の2人は、学園で開催される「乱走」こと1500メートル異種精霊障害乱走に出場することになります。雪乃の朋霊で熊神(キムンカムイ)のアカイドと、麒一郎の朋霊で幼女の姿をしたのづちは、ともに予選を勝ち抜きます。
ところが予選後、アカイドが精霊密猟者にさらわれそうになるという事件が起こります。麒一郎が現場に駆けつけて事無きを得ますが、その後彼は、学園で密猟犯らしき生徒と遭遇し、彼を追っているうちに女子更衣室に入り込んでしまいます。しかもそこにやってきた雪乃の裸を見てしまうというハプニングが。しかし、雪乃の肌には、彼女がかつて朋霊を禍霊(マガチ)化した証拠である、噴禍痕が刻まれていました。雪乃の秘密を知った麒一郎は彼女に嫌われてしまい、気まずいまま、乱走の決勝戦を迎えることになります。
著者の初めての一般向けライトノベル作品。著者と同じように、ジュブナイルポルノで作家としてのキャリアをスタートし、その後一般向けのライトノベルに移った作家の中では、『ゼロの使い魔』(MF文庫J)のヤマグチノボルが有名ですし、本田透も『電波男』(講談社文庫)や『萌える男』(ちくま新書)などの評論で活躍していますが、けっこう苦戦している著者が多いような気もします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9784758041195 238p 2009・12・1 初版
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つかみはOKだが、説明が足りないかな