千の魔剣と盾の乙女4 (一迅社文庫)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 87
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758042598

作品紹介・あらすじ

かつて魔物たちに占領されたガーリャ奪還作戦への参加を決めたロックは、その前線基地でバルトゥータスやエリシアの師匠ニーウ、そしてフィルの師匠ナイジェルらと合流する。つかの間の邂逅と休息を楽しむ一行だが、ロックの身にかけられた呪いのことを知ったバルトゥータスは魔剣使いとして将来について決断を促す。バルトゥータスの厳しい言葉に心を揺さぶられ気弱になったロックを心配し気遣うエリシアたちだったが、そんなときニーウ率いる先遣隊が魔王の側近であるフィンヴァラと遭遇し事態は急変していく。ロックたちはガーリャを奪還できるのか。正統派ファンタジーの気鋭、川口士が贈る魔剣ファンタジー、緊迫の第四弾。

感想・レビュー・書評

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  •  全体としては幕間回なんだろうが、それでも中ボスとの激闘と、ロックが自分の目標・目的を見出すストーリーを差し込み、飽きさせない。

     ちなみに、酔って人事不省になりながら話したことは(実現性とか可能性とかを考慮外にした、つまりそういう理性的な部分を完全に排除した)本音である。ロックよ、本音の発言には責任をとれよ。

  • 自らにかけられた「魔剣が折れる」という呪いを知り、深く絶望するロック。
    不安のために萎縮してしまったロックだが、仲間たちに励まされて少しずつ立ち直っていく。
    そして迎えるガーリャ奪還戦。
    新たな強敵、黄金のトルクを持つフィンヴァラとの死闘が始まる。みたいな流れ。

    相変わらずの王道物語。特に奇をてらったところがなく、王の往く道を粛々と話が進んでいくって印象。
    驚きはないが、安定していて読みやすい。
    呪いのことで思い悩むロックに関しては、正直うじうじ悩みやがって面倒くさいなって感じた。
    ただ、なんの不安も抱えず勢いだけで突っ走るアホ主人公は嫌いなので、ある程度悩むくらいのほうがマシだとは思う。
    思うんだが、ちょっと停滞しすぎな感はあった。
    思い悩みつつも、もうちょっと早いタイミングで立ち直ってくれたほうが読んでいて気持ちよかったかなぁ。

    明らかに主人公より強いバルトゥータスやニーウがいたり、ロックがサイフォスとの賭け試合であっさり負かされたりするせいか、いまいちキャラの強さがよくわかららない。
    ニーウはフィンヴァラに負けたが足手まといの仲間を守りながらの戦いだったわけだし、ロックはフィンヴァラに勝ったけど5人がかりの戦いだったわけだし。
    ロックはサイフォスに負けたが、そのサイフォスはフィンヴァラにあっさりやられたり。

    特にわかりづらいのがファーディアの戦力。
    木剣を用いた純粋な剣の技量ではロックが上と言うことだけど、魔剣、練成術込みだとファーディアは単体でロックPTの戦闘力を超える、ように見える。
    だからこそ、総合力ではファーディアの方が上ってことになるんだろうけど、その割にはフィンヴァラ戦でのファーディアの戦力はロックと大差がないように見える。
    そのあたりの戦力バランスが、どうにもご都合主義っぽく感じてしまう。
    でもまあ基本的に川口士の文章は好きだし相性が良いので不満はほとんどない。
    誤字脱字や文章的になんか変だな?って感じるところもまれにあるけど、そのあたりは編集担当の責任だろう。

    3巻で人間の言葉を話す魔物リャナンシーが出てきたが、この4巻ではさらに言葉を話す魔物が増えた。
    1巻で物言わぬ巨人として倒されたナックラヴィーにまで台詞があったりする。
    魔物がしゃべるようになったことで、魔物側の意志や目的なんかが語られるようになり、物語の展望が広がった。
    複数の魔王の名や、魔物たちの世界の存在など、設定が増えたことで、王道すぎる感のあるこの物語にも独自性が見えてくるのかもしれない。
    続きに、期待。

  • 20年前,魔物に滅ぼされた都市の奪還作戦が始まった.
    迎え撃つは黄金の首輪を装着した強力な魔物フィンヴァラ.
    ライバル風味なイヤな奴も再登場して
    魔物との激しいバトルががが.

    Q.魔王討伐まで行きますか?
    A.売れているから大丈夫です.

    で,またしてもロック君の呪いは強くなっていくわけですね.

    美少女三人を侍らせて「全員俺の嫁だ!」と言い張るロック君.
    そこにシビれる憧れるぅ!

  • 主人公によるハーレム宣言キター!え、違うの?(笑)クレイヴがデレたと思ったらまためんどくさそうなのが絡んできたなぁ(笑)さて本編はパーティ全体でバランスが取れてきた感じです。しかしナギの新武器探しも含めてやること満載ですね。RPGを読んでるようで面白いですが。まさかカバー裏(カバー内)にもおまけがあると思わなかった。

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著者プロフィール

2006年、第18回富士見ファンタジア長編小説大賞にて「戦鬼」で大賞を受賞。

「2015年 『魔弾の王と戦姫 8』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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