千の魔剣と盾の乙女6 (一迅社文庫)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 77
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758043090

作品紹介・あらすじ

魔王を封じた魔剣クラウソラスにも匹敵するとされる、伝説の魔剣ガラドボルグ。それを手に入れるため大陸へと向かったバルトゥータスは魔剣を守護する精霊と出逢い、ロックの師となる以前、エリシアの師であるニーウと出逢ったときのことを想起していた。一方でロックたちは、新たな槍を手にしてすっかり元気になったナギの何気ないひと言から、エリシアそしてフィルがロックとパーティーを結成するにいたったかつての出来事を思い返す。大人気の魔剣ファンタジー、早くも第6巻が登場。

感想・レビュー・書評

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  •  小休止の過去編。ヴァルトゥータスとニーウ。そして、ロックとフィル、エリシアそれぞれの始まり。

  • 今回は短編集。

    ・疾走る都市 ~十年前~
    十年前、バルトゥータスとニーウとの出会いを描いたお話。
    家宝の魔剣を盗まれたニーウが、バルトゥータスの協力を得て魔剣を取り戻すために違法な闇市について調査する。
    ファンタジー物の番外編ではよく見かける手法だが、この短編は探偵調査仕立てになっている。
    二人の出会い、関係の構築、問題の解決と、短編の中でもしっかりと物語が構成されていてさすがに川口士は安定感があるなぁと思った。

    ・刻まれる日々 ~一年前・一~
    こちらも過去編。ロックとフィルの出会いが描かれる。
    ロックとフィルが二人でやっていけるかどうかを試すために、二人の師からのテストを課される。
    内容は、二人だけで大陸に向かい、灯台に記された文章を写し取って帰ってくること。
    始めはロックを警戒し、軽視していたフィルだが、徐々にロックを見直し、信頼していく様子が過不足なく描かれている。
    このあたりもさすがだ。

    ・刻まれる日々 ~一年前・二~
    こちらはロック、フィルのコンビにエリシアが加わるエピソード。
    こちらでもはじめはギクシャクしていた三人が徐々に力を合わせて協力していく様が描かれている・・・んだけど、エリシアの態度は本編と大差がないので正直言って過去短編という印象が薄い。いつもとかわんねー。
    ただ、一つ前のエピソードでツンツンしていたフィルが、たった二ヶ月でロックにデレデレになっているところはちょっと面白かった。

  • 短篇集ですね.
    そして過去話でもありますね.
    ・師匠の過去話+伝説の魔剣入手.
    ・出会い編1
    ・出会い編2
    で,次回ロックの故郷に行くわけですけども
    急に回想が入ったり過去話をしだすと
    その次の回では死にやすいという気がするんだけども.
    そう,いわゆる死亡フラグってやつですよね.
    曰く「俺,この戦争が終わったら彼女にプロポーズするんだ」
    曰く「おっと,アイツが嫌煙家だからタバコやめたんだった」
    曰く「大丈夫…,少し休めば良くなるさ」
    曰く「殺人鬼と一緒になんて過ごせるかよ!俺は部屋に戻らせてもらう!」
    曰く「ここは俺に任せてお前らは先にいけ!大丈夫!後からすぐに追いかけるさ!」
    というわけで,次回,誰かが死ぬ!?

    ※妄想ですので事実と異なる可能性が多々あります.

  • 最初、表紙が誰だか分からなかったが、ナギだったのかと。本編にほとんど登場しなかったから、表紙に持ってきたのだろう。俺得。
    内容はバルトゥータスとニーウが出会う話。フィル、エリシアがロックと出会う話の中編2本。それぞれの過去をやることで、区切りにしたかったようです。
    個人的には蛇足感が否めないが、物語に引き込まれたので良しとする。
    次の表紙はエリシアに戻るんだろうな。短編集でフィルになるんかね?

  • バルトゥータスとニーウ、そして弟子たち三人の出会いな短編集。短編というより中編二本といった感じです。ニーウとエリシアは本当に似たもの師弟にみえていいな。サーシャの挿絵って初めて?と思って既刊見返したら1巻の登場人物紹介に出てましたね、すいません。バル師匠のもっと過去の武勇伝も読んでみたいなぁ。フィルはデレて今に至るんですね。チラッと触れられたフィルの遠戚ってもしかして…そして安定の酒乱なラッキースケベェ…いいぞもっとやれと言わざるを得ない。

  • 主要キャラたちの過去編を収めた短編集。面白かったが、これまでの作品という積み重ねがないと楽しめないともいえる。

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著者プロフィール

2006年、第18回富士見ファンタジア長編小説大賞にて「戦鬼」で大賞を受賞。

「2015年 『魔弾の王と戦姫 8』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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