- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758045520
感想・レビュー・書評
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兄王や魔王のやってることが馬鹿っぽいこともあって、設定しっかりして無いなぁという感じですが、コメディとして楽しめました。
ディートリンデが恋を良く分かってないままだったりするので、きっちり自覚するまでちゃんと描いて欲しかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒーロー、ほんとに箱に入ってたんだぜー(笑)封印されてたんだけどね。タイトル見て大事にされてる魔王ヒーローだと思ってたよ。そして、最後の学祭の演劇のような素人芝居(笑)
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箱入りは魔王。是非、箱入りの絵を見たかった
兄王の従妹姫ディートリンデへのほろ苦い想いと、ユルい魔王退治の展開がクスッと笑えて、面白かった。まう。
兄君と目が合った恥ずかしそうな魔物がキュート。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3779.html -
タイトルの箱入り魔王が比喩じゃないって、解ったときの反射笑いはどうにもならなかった、ヘタレ魔王と怪力天然王女のラブコメディ。学芸会のような茶番劇を経ての大団円(?)まで、始終緩くて面白かったです。
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“「どうだ、王女が俺に懐いたぞ。計画通りだ」
アルトゥールは「あちゃー」と言いたげに額に右手をあてている。ディートリンデは食事が済んで、ラプスとともに既に部屋へ引き取った後だ。そこで今日の成果について語ったのだが、アルトゥールは渋い表情になってしまっていた。
「ランベルト様。努力したのはわかりますが、頭を撫でても怒らないとか、おねだりとか。養子が初めて会った養父に懐いた、というような方向性にしか思えないのですが……。もう少しこう、色気というものが必要なのでは」
「色気?そうは言われてもな……」”[P.106]
箱入り(物理)魔王。題名がそういう意味だとは読むまでちっとも思わなかった。
6章で笑いが止まらない。
面白くてハッピーエンドのお話。
http://celsus.noor.jp/ss/toku.html
“しかし黒い幕の向こうへ数歩進んだ所でディートリンデを下ろすと、ランベルトはその場に倒れ込みそうになった。
「ランベルト様、大丈夫ですか!?しっかりなさってください!」
焦ったディートリンデは、腕力の赴くままランベルトを抱えて走り出した。
「早く、早く休める所へ!」
「お、おい待て王女!?ヤメロ、これだけはヤメロ!」
疲れているはずのランベルトが暴れ出し、城まであと少しという所で仕方なくディートリンデは彼を地面に下ろした。
「どうされたんですか?体調が悪いご様子だったので早く城へお運びしようかと思ったのですけれど」
「だからといって、男をそうほいほい持ち上げるな!しかも横抱きはヤメロ!」
げっそりとした顔で言われ、そこまで嫌がる必要があるのかと納得できない気持ちのまま、ディートリンデはランベルトに肩を貸して城へ戻ることにした。”[P.222]