愛されすぎた嫌われ姫 囚われの王子の脅迫 (一迅社文庫 アイリス お 2-6)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 74
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758045711

作品紹介・あらすじ

「お前の愛を得るために全力を尽くす。首を洗って待っていろ、愛しいオデット!!」幼いころ妖精に"他人の秘密を知る呪い"をかけられ、人に嫌われるようになってしまった小国の末姫、オデット。開き直って孤独を楽しんでいた彼女だが、滞在していた大国レダンで、国家の秘密-隠された王子アッシュロードと行き会ってしまう。運命的に出会った、呪われた姫君と幽閉された美しき王子…のはずが、彼は突然「俺の生きがいになれ」と命令してきて!?

感想・レビュー・書評

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  • 2019.10.31読了

  • アッシュのセリフを小西さん声で読んでた。なんていうか、合うと思うの(笑)

  • 子供の頃に呪いをかけられ、人に嫌われるように。
    そして人質として赴いた国で出会ったのは、元王子様。

    ポジティブというか、それ人間無理だから、な王子。
    世の中を冷めた目で見ている主人公にはよろしいかも?
    弟との仲を持ってみたりしていますが
    そもそもこの家族、妙です。
    生まれた時点でそうすべき所を、そのままにしたため
    こういう面倒な状態に陥ったのでは?
    王と王妃の判断ミス、と言ってしまえばそれまでやも?

    キャラが濃いせいで面白くないわけではないですが
    そこまで続きが読みたい、という話でも。
    元弟の靴の秘密は…なんとなく共感できます。

  • 宮城とおこ先生挿絵・表紙でしたので!読んでから気づきましたが、ずっと気になってた「死神姫の再婚」シリーズの作者なのですね、読みやすかったから、死神姫のほうも気楽に開けそう。話としては王道で、夢小説の嫌われ設定という意味の「嫌われ」と考えておよそ差支えないと思います。主人公が突然男っぽい命令口調になるところとか、とくにそんなかんじ。
    でも王道な流れだけあって、はずれてないといいますか、最後に歌の秘密がわかるところとかよかったですし、おもしろかったです!

  • 強気で無表情ヒロインが意外にツボだった。
    小野上さんは、そこそこ安定して読めるからいい。
    きゃきゃきゃのきゃーだけはいただけなかったが……。あれはもう、途中でぶん投げた。

  • 死神姫の小野上さんのお話ということで購入し、予想通りのコメディタッチで満足。
    意地っ張りの弟殿下とか、貧乏くじ体質侍従とか脇キャラも魅力的でした。

    諦めをもったオデットの目線で描かれるので比較的淡々と進められるけど、少しずつ色付いていくように後半にいくにつれて動揺や失うことへの恐怖と葛藤が滲んできていて自然と引き込まれて、一気に読みました。

    しかしこの二人、めでたしめでたしラブラブです☆にはならないようで……。
    二人の間の温度差は小さくなるのかしら?

  • 「俺を本気にさせたことを、すぐに後悔させてやるからな。首を洗って待っていろ、愛しいオデット!!」

    幼い頃に他人の秘密を知ってしまう呪いをかけられた小国の姫君が、人質先で王位継承権争いに敗れ塔に幽閉された王子と出会った事で暇つぶしの生き甲斐認定をされ、何事も死力を尽くして成果を出す主義の彼に全力で愛される事になってしまうラブファンタジーです。

    ただ、プロローグで幼いオデットが呪いをかけられるという物語の「起」は発生していましたが、オデットが呪いを諦観している事もあり、序盤はストーリーの目的が見えずオデットとアッシュの逢瀬だけで物語が進んでいくので、この作品には山場が存在するのかと読みながら不安になりました。(^_^;)

    結局、アッシュの年齢が最後迄分かりませんでした。
    アッシュと弟のトロアは14歳離れてるとの事ですが、仮にトロアが14歳だとしてもアッシュは28歳になってしまいます。
    オデットは15歳なので、いくつの年齢差なのかが気になりました。

    長年、母親と兄とは不仲の関係が続いていたオデットでしたが、最後は兄とだけでも距離を縮められて良かったです。
    ラストの展開も幸せなお伽話のように甘く、2巻を読むのが楽しみになりました!
    作者さんの語彙能力が豊富で、他の少女小説では見掛けない言葉(熟語)を数多く拝見して新鮮でした。
    あとがきの「アッシュロードは新ジャンル・回遊魚系ヒーロー(泳いでないと死ぬ)」は、作品を読んだ後だと噴き出したくなる程、納得しました(笑)。

  • 『アッシュロードは新ジャンル・回遊魚系ヒーロー(泳いでないと死ぬ)』By作者あとがき。
    小野上明夜さんらしい、個性的でアクの強いキャラばかり。
    ヒロインも、淡々とした突っ込み系のヒロインで、微妙な娘。
    『悲壮感はありません』という作者の言葉どおり、雰囲気はコミカル。ラストの顛末や、愛された方の方向性の違いやその深さなど、読んでみて面白いと感じた。

    でも、発想は好きなのだが、なかなか話に入り込めず苦労し、キャラの会話のシュールでエキセントリックな笑いどころが笑えず辛いと感じた
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3944.html

  • 小野上明夜さんの新作。
    表紙からは分かりづらいですが、ヒロインもヒーローもなかなかいないタイプで読んでいておもしろかったです。

    ヒロインのオデットは、妖精に呪いを掛けられ、それからの人生を淡々と諦めにも似た感じで、各国を渡り歩いてます。

    アッシュロードとのやり取りで、たまに出てくる「○○しろっ!」とかの命令口調が気になるときもありましたけど、アッシュロードの愛の言葉をあそこまでことごとくなしにしてしまうのは、ホントに気持ちが入ってないんじゃないかって思いました。

    ヒーローのアッシュロードも権力争いに負けて幽閉され、たまたまオデットに見つかったあとは逆脅迫して、オデットが去って行くと、自分の行使できるものはなんでも使って目標にたどり着くのは、ある意味スゴイなぁと。努力の人ではあるのですが、その努力の仕方が半端ないような感じです。

    ラストで妖精と対決し、封印したあとは、そのまま愛の告白を受け入れるかと思ったら、そこはまた拒否しちゃってましたけど、あのコントみたいなラストになるなら、妖精対決のあと終わりでもよかったかなぁって思いました。

  • やれば何でも出来るという性質が、退廃でなく情熱に変換されてるキャラって初めて見たかもしれない。変人王子だ。前向きなのか頭がおかしいのかよくわからん。
    まあ、上手く扱えれば有能だし、兄弟仲も修復出来たみたいだし、弟王子の頑張り次第によっては国を発展させるために有用かもしれないな。変な方向に向かわなければ、彼は勝手に自分で幸せになってくれる人だろうから、迷惑を被ることもなかろうよ、うん。

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