蝶々世界

  • 一迅社
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本棚登録 : 35
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758045926

感想・レビュー・書評

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  • 蝶々Pさんの小説、しかも短編集というわけで即購入。
    曲はあくまでモチーフで、完全に再現していないところが良かったです。お気に入りは「君は美少女」です。
    (2014/8/26)

  • ボカロも好き、もちろん初音ミクも好き、蝶々Pも好き、チレンちゃんも好き、でもラノベは苦手なわたしが読んでも楽しく読めました。チレンちゃんの描くちょっと痛い鬱々とした人物がすごく好き。ラノベ風な作品や、キラキラした名前もやはり苦手だけど、苦手より好きが多いテーマだったので楽しかったです。

  • 恋って本当にそれぞれですね。

    全体的に切なく感じました。
    一見ハッピーエンドかと思えば、先の事を考えると辛くなります。

    ただ主人公達がこれからどう行動するのかは、読者の想像で。
    だからこれも一つの恋の形...と解釈しておきます。

    幻想的だけど、イメージが次々と思い浮かぶ作品でした。

  • 蝶々pさんの人気楽曲8曲が読み切り短編小説に!
    それぞれでお話は完結しますが、物語同士が互いに交差するので一冊まるまる読むのがおすすめです。
    表紙と中のイラストはriria009さんが担当していらっしゃるので、世界観がより鮮明に伝わってきます!

    昔から蝶々pさんのファンだった方も最近蝶々pさんのファンになった方も楽しめる一冊だと思います。

  • ボカロを聞かない僕のような人間でも楽しめる小説になっている、と言ってもボカロ小説はラノベやセカイ系の延長戦上にあるものだからまったく理解できないとかそういう部類の小説ではないのはそうなんだけど。それらにドはまりしてなくても今いる売れている作家さんたちはそこから出てきた人たちも当然たくさんいるわけだしね。

    チレンちゃんはR-18文学賞から出た作家陣の中ではガーリーの要素が強く、エロや性というものよりもそちらに特化していくんだろうなと思っていたらボカロ小説としてのこの作品が二冊目になったことは納得という感じではある。彼女は十代だったり若い読者に支持されていく作家さんになっていくだろうなと思う。

    ひとつの学校を舞台にした連作短編集という形にも見えるしそれはアルバムのようにいろんな楽曲がそれぞれの味わいと共にあり流れで読む事で蝶々世界が構築される。どれか一編だけをひたすらリピートするように読む人もいるんだと思う。

    ふいにギュッと掴まれるような表現とか文章の流れや一編ごとに趣が違ってすごくよかった。最後の蝶々世界下のれんげが音楽と出会うというのは小説に出会ったチレンちゃん自身の変容のようにも感じられるし自分よりも若い読者へのイロトリドリな世界はあるんだよと伝えているようで優しい音色だった。

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著者プロフィール

チレン(きな・ちれん)
京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長を描いた『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる。近著に、引きこもりの少女の部屋と京都が舞台の恋愛ミステリ『これは花子による花子の為の花物語』(宝島社)がある。黒歴史と少女の淀みを描いたミステリ小説『みんな蛍を殺したかった』に続くのが、本作『私はだんだん氷になった』である。

「2022年 『私はだんだん氷になった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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