BLANCA エディルフォーレの花嫁 (一迅社文庫アイリス)

著者 :
制作 : 松本 テマリ 
  • 一迅社
4.00
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本棚登録 : 38
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758046404

作品紹介・あらすじ

名前すら持たない奴隷の少女は、牢獄に囚われた青年軍人と出会う。彼の手で、光のあたる優しい世界へと連れ出された少女は、名前と、言葉と、愛情を与えられて、強く美しく成長していく。しかし、彼に抱く想いを恋だと知った時、彼女には大きな選択が待ちうけていた-。せつなさと優しさあふれる、彼女と彼の8年を綴るラブファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • とつとつとした語り口ですが、リユンとブランカの交流が暖かくて優しい。
    主人公のブランカはやる気だけが前のめりしていて内実が付いて行ってなかったりするけど、一生懸命な良い子。
    リユンが年が離れているせいか気持ちを言葉や行動に出さないので、ずっと片思いしている状態で甘さ控えめですが、楽しく読めました。

  • 小説サイト「0℃の夢」で掲載されていた作品。
    奴隷の少女スイと、会話もままなない牢獄の青年軍人との出会い。そこから彼女の成長を追いかけ、恋のトキメキと切なさ、そして苦しさを味わいながら大人になるまでの成長を描く、ロマンチックな作品。

    一人称の”わたし”から視る彼への切ない想いと観察眼にあふれた描写がとてもうまい。
    淡々とした描写ながらも、彼の気持ちを汲み取る想像の余地を残した、こういう地味な作品、大好きです。
    一時代前のロマンス(少女から大人への成長を一気に書き上げる手法)を感じさせる。
    一冊読み切りで、10歳から18歳まで一気に成長しますが、掘り込みは深く満足度は高かった。
    ファンタジーと紹介されていますが、設定は特異な世界観があるわけではなく、ヒストリカル的な地に足のついたお話。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4413.html

  • 素晴らしかった!名前を持たない奴隷の少女と牢獄に囚われた青年の交流がメインの話かと思っていたら、それはプロローグで、そこから青年の元で少女が名前を持ち、人として成長していく物語でもあった。大変素敵なお話でした。この作者の他の作品も読んでみたい。

  • 夜道をほっと包み込むように照らす、まあるい月の光のような優しさに満ちた素敵な物語です。

    Web小説版を試し読みしたところ、止まらなくなり、夜中に一気読みして翌日本屋さんに走りました。
    続きが気になるのを抑えられず熱に浮かされたように夢中で物語を追いかけたものの、読み進めば読み進めるほど、この物語が終わってしまうのが無性に惜しくて寂しくてたまらなくなったり、でも続きが気になって仕方がなくなる葛藤に何度苦しんだことか。
    その楽しくも苦しい葛藤に悶えながら最後のピリオドに辿り着いた時の形容できないくらいの満足感と幸福感、止めどなく溢れ出てくるその世界へのいとおしさ、この先を見届けることができない寂しさ。あれもそれもこれも綯い交ぜになってですね……!

    最初から最後までブランカさんの瞳を通して綴られている物語なので、ページを捲っていくうちに淡い雪のように静かに降り積もっていく「彼」への想いがじわじわと伝わってきます。
    ブランカさんが抱きしめたいくらいメロメロに可愛くて可愛くて……。どのエピソードも大切に引き出しの奥にしまっておきたいくらい大好きなのですが、ノートを介しての「ふたりだけのささやかな秘め事」にいっとう目頭が熱くなりました。
    控え目ながらも芯の強い、けなげな女の子。擬似親子。女の子の成長を温かく見守る優しい人々、格好いい大人……繰り出されるクリティカルヒットの数々に、途中、何度も息絶えそうになりました……。
    そばに置いていつでも何度でも読み返したい、そんな大切な物語と出会えました。

    将軍には「いつからなんですか」と問い詰めたい気もしますが、それよりも少年の幸せを願ってやみません。(笑)

  • 光源氏計画!捕虜となった軍人が脱獄の際、彼の世話をしてくれた名無しの子供奴隷を連れて国へ戻る。その名無しは彼に名をもらい、養女となった。はい、ここから、10歳ぐらいから18までの話。個人的にはここから先が読みたかった。この8年間は純愛。まさに純愛。相手のことを想う。だけどそれをお互いに伝えない、伝えられない。養女と養父。1人の男性として養父を意識し始める。その淡いその気持ちを隠す娘。8歳の年齢差しかない庇護すべき愛する娘の選択を自分の想いで閉ざしていいのか。葛藤長すぎーー!はよぅ、気持ち伝えなはれ!

  • 寒さに身を縮こませながら帰ってきた時に見つけた、家の灯りにほっとするような、すっかり冷えた体に染み渡るシチューもしくは紅茶の味のような小説。
    男女が出会って、それこそ燃えるような恋愛も素敵だと思うのですが、何気ない日々の積み重ねの先にある幸福を一緒に感じられる恋愛というのも素敵だなと思いました。
    あと、不憫な少年に幸あれ!w

  • ブランカさんがとにかくかわいくっても~! ブランカさんの一人称なのでリユンさんの内面が直接語られることはないけど、こう、なんとなく伝わってくる空気感みたいなのがきゅんきゅんします! 特にダンスのときはやっちまいましたね旦那! 極寒の厳しい世界の中でつむがれるあたたかな物語。堪能させていただきました!

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